2023-01-01から1年間の記事一覧

泉屋博古館東京「日本画の棲み家」17日までです

床の間や座敷を飾る日本画の魅力に浸れます。 明治時代の西洋文化の到来により、西洋に倣って展覧会制度が導入されたことで、日本画の「棲み家」が変わってきました。 それまで床の間や座敷を「棲み家」としていた日本画は展覧会芸術という巨大で濃彩な表現…

泉屋博古館東京「楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス」15日までです。

六本木一丁目の泉屋博古館東京で「楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス」を見てきました。 隠遁 いんとんという読み方でよかったかしら?と思ったほど 久しく聞いていない言葉でした。年齢を重ねた男性の、知的で清貧で優雅な生活がイメージされます。…

泉屋博古館「木島櫻谷 山水夢中」展 23日まで。

泉屋博古館で、近代の京都画壇を代表する日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく1877-1938)の展覧会を見てきました。 動物画で知られる櫻谷ですが、京都画壇の重鎮・今尾景年(1845~1924)に写生を学び、生涯山水画を描き続けた画家でもあります。写生を基…

鏑木清方記念美術館「東の美人画家、鏑木清方」25日までです。

紫陽花が見頃の鎌倉の鏑木清方記念美術館へ行ってきました。東の清方 西の松園といわれる京都画壇の上村松園の作品も並び、近代美人画の世界を堪能してきました。 比べて見るのも面白いです。 清方は、東の人なので京都の芸姑さんの本質的なところは描けない…

目黒区美術館「ベルギーと日本」18日までです。

武石弘三郎は湘南美術アカデミーの生徒さんのお祖父様 ロダンと同時期に活躍したベルギーを代表する彫刻家、コンスタンタン・ムーニエの作品。労働者の姿を力強いリアリズムで表現しました。 現在の日本ではほとんど知られていないのですが、武石がベルギー…

木村富江さん個展  二宮町生涯学習センターラディアン 11日までです。

湘南美術アカデミーの鍋島正一絵画教室生徒さんの木村富江さんの個展が二宮町の生涯学習センターで開催されています。 鍋島教室で長くレッスンされている木村さんの油絵は、力作揃い! 二ノ宮駅北口から徒歩10分ですのでぜひお出かけください。

第11回大人のアトリエ展 藤沢市民ギャラリー

〈人・願望〉 賛助出品 講師の蝦名協子先生(国画会会員) 「大人のアトリエ」はさまざまな画材を使って、印象派から立体派へと美術史の流れに沿って、段階的に学ぶクラスです。 同じモチーフでも表現の異なる力作が並びます。 生徒さんそれぞれの個性あふれ…

ルーヴル美術館展「愛を描く」6月12日までです。

新古典主義の巨匠、フランソワ・ジェラール 《アモルとプシュケ》 アリ・シェファール シャセリオーや こちらもシャセリオー ドラクロワや フラゴナールの《かんぬき》は26年ぶりに来日です。 外から開けられないようにかんぬきをかけているのか、女性が逃げ…

パナソニック汐留美術館「ジョルジュ・ルオー」展6月25日までです。

パナソニック汐留美術館で、 「ジョルジュ・ルオーかたち、色、ハーモニー」展を見てきました。 ステンドグラス職人だったルオーは、19歳の時にパリの国立美術学校に入学し、1892年から98年まで生涯の師となるモローのアトリエで、絵肌の研究、構図に…

ちひろ美術館・東京「初山滋展」

西武新宿線 上井草駅から7分ほど歩いた住宅街にある、ちひろ美術館。 ここは、いわさきちひろが暮らしたお家。 展示室のほか、ちひろの絵本がたくさん読める本の部屋、子どもの遊びの部屋などがあります。 ちひろの仕事部屋も再現され、ちひろが使っていた…

国立新美術館 国展 15日までです。

湘南美術アカデミー講師の、 蝦名協子先生、徳弘亜男先生が会員の、97回国展を見てきました。 人・願望 蝦名協子先生 竹林❜23 徳弘亜男先生 蝦名クラスの生徒さんの作品(会友)も見てきました。 追想(B) 磯英海さん アンティークマーケットⅠ 冨田多佳…

泉屋博古館東京 「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」5月21日までです。

《加彩 婦女俑》(かさい ふじょよう)。中国、唐時代の美人像で「MOCOのヴィーナス」といわれています。(モコはThe Museum of Oriental Ceramics, Osaka)。正倉院宝物の《鳥毛立女屏風》の美女は、この唐美人の姿が反映されたもの!ふっくら優しいかわい…

柴田悦子画廊「松谷千夏子展」29日までです。

湘南美術アカデミーの日本画講師松谷千夏子先生の個展「Foregroundー近景ー」が、銀座の柴田悦子画廊で開催されています。 『筆の線と鉛筆の線、どちらも私にとって大切です。ものの輪郭は曖昧で捉えどころがありませんが、無数に引かれた線と意図的な余白の…

横浜そごう美術館「 再興第107回院展」

こちらは毎回 楽しみにしている西田俊英さんの作品 横浜そごう美術館で、 再興第107回院展を見てきました。 院展は、横浜出身の岡倉天心が中心となり1898(明治31)年に創立した日本画の研究団体、日本美術院による日本画の公募展です。 日本画の「今」を…

鏑木清方記念美術館「花咲くよろこび」

人物と植物を一緒に描く際、その調和を大切にしていた鏑木清方。常にスケッチ帳を手元におき、季節の移ろいを、写生していたのだそう。 人物と、人物を彩る植物の、最上の取り合わせ。草花の種類や色合い、大きさにまで気を配った作品は、こうしたスケッチか…

三菱一号館美術館で「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」

ゴシップ写真誌的な内容だったようです。内容も絵もなかなかグロテスク!タイトルを天使が持っているところに、新しさを感じます。 視覚的に情報を得られる、この新聞は大ヒットしたそう。 報道カメラマンの役割ですね。写生を大事にした芳幾の視点と技術と…

東京ステーションギャラリー 佐伯祐三「自画像としての風景」

東京ステーションギャラリーで佐伯祐三の展覧会「自画像としての風景」を見てきました。洋画家の中でもとても有名で、30歳で結核で亡くなったこと、パリの町並みを多く描き、6年ほどの短い活動期間にたくさんの作品を残したこと、それくらいの知識で、とく…

Bunkamura ザ・ミュージアム「マリー・ローランサンとモード」展 4月9日までです。

《ニコル・グルーと二人の娘 ブノワットとマリオン》1922年 Bunkamura ザ・ミュージアムで「マリー・ローランサンとモード」展を見てきました。 ともに1883年に生まれ、パリで活躍したマリー・ローランサンとココ・シャネル。美術とファッションの境界を交差…

高松三越美術画廊「鍋島正一 個展 -光の街・水の國-」7日までです。

湘南美術アカデミーの講師であり、新制作協会で活躍されている、鍋島正一先生の個展が高松三越で開催されています。 光と水をテーマに、長く滞在したイタリアの風景と日本ならではの風景を描いた珠玉の作品の数々をご覧いただけます。 6年ぶりの開催となりま…

藤沢市民ギャラリー「アクア彩展」

蝦名協子先生の作品 蝦名協子先生の生徒さんによる、アクア彩展を見てきました。 蝦名先生が選んだ、ピカソ、セザンヌ、ブラック、デ・キリコの作品といくつかのモチーフを、生徒さんが自由に組み合わせて制作します。 キュビスムをはじめとする20世紀美術…

鏑木清方記念美術館「うつりゆく時代を見つめて―江戸から東京へ―」

鏑木清方記念美術館「うつりゆく時代を見つめて―江戸から東京へ―」を見てきました。 「暮れゆく沼」(明治33年、1900)という作品がありました。 若い女性が草の上に座って横笛を吹いています。働く日常着のような着物で藁草履、という素朴な姿ですが…

静嘉堂文庫美術館@丸の内「初春を祝う―七福うさぎがやってくる!」

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) で「初春を祝う―七福うさぎがやってくる!」を見てきました。横山大観の「日の出」ほか、初春らしいおめでたい作品が並ぶ展覧会でした。 中でも、総勢58体の御所人形の一大群像「木彫彩色御所人形」の華やかさといったら…

泉屋博古館東京「不変/普遍の造形ー住友コレクション中国青銅器名品選ー」

泉屋博古館東京で 『不変/普遍の造形―住友コレクション中国青銅器名品選―』を見てきました。住友家15代当主の住友春翠が、煎茶席に飾る美術品としてコレクションしたものです。なんとも不思議で凝った文様や形状の青銅器の数々! 中国青銅器とは、神々に捧げ…

鏑木清方記念美術館「冬の輝きー美人画と押絵羽子板ー」展

鏑木清方記念美術館で「冬の輝きー美人画と押絵羽子板ー」展を見てきました。 『鏑木清方は、明治11年、東京神田に生まれました。幼い頃から文芸に親しんで育ち、その画業のはじまりは挿絵画家からでした。のちに肉筆画に向い、清らかで優美な女性の姿や、い…