TOKYO MIDTOWN AWARD2022

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https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/
東京ミッドタウンが開催している「TOKYO MIDTOWN AWARD」

「世の中をよりよくするデザインと、世の中へ新しい視点を投げかけるアート」をテーマとするアワードはデザインコンペ、アートコンペの2部門で開催。

JAPAN VALUE (新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、
世界に発信し続ける街、というコンセプトを持つ、ミッドタウンならではのイベントで、毎回楽しみに見ておりますが、15回目の今回もオシャレで面白い作品が並んでいました。

ここ数年、湘南美術アカデミーでは、デザイン科に入りたいと美大を目指す受験生が増えてきました。

求められているデザインとは、
魅力あるデザインとは、
選ばれたアーティストやデザイナーがどこで学んできたのかどんなキャリアを持っているのか、
人としての魅力とは、など、
受賞作品からたいへん多くのことが学べます。



「才能あるデザイナーやアーティストのとの出会い、応援、コラボレーションを目指す」という目的もあるコンペですので、ここから商品開発につながっています。
カブキマスクなどのヒット商品も、ここから生まれたのですね!

ぜひご覧になってくださいね。
来年も楽しみです。

横浜そごう「空箱職人はるきる展」7月3日までです。


「空箱職人はるきる展」を見てきました。幼稚園の頃から工作が大好きだったそうです。

箱の形や色や模様から湧いてくるというイメージも、工作テクニックも卓越しています。
そして繊細でセンスがいいのです。

はるきる君も優しいお声の素敵な方でした!

とくに、プリングルスの紳士たちやカップヌードルの融合戦士など動き出しそうで、筋肉がついているかのような人体表現に驚きました。

はるきる君は、神戸芸術工科大学アート・クラフト科を卒業しているそう。
楽しそうな学科ですね!





サントリー美術館「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」


大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」を見てきました。

西洋を驚かせた「HOKUSAI」の傑作が東京へ里帰り

北斎のコレクターである肖像画家のチャールズ・ヘーゼルウッド・シャノンは、北斎と同時代に活躍した西洋の巨匠を引き合いに出して「ターナーは卓越した創作能力の持ち主だったが、風景のデザイナーとしては同時代の北斎には及ばない。北斎はまた偉大な人物画家であった」と述べています。

北斎は弘化6年(1849)に90歳(当時は長者番付に載ったほど長生き)で亡くなりましたが、

あと5年生きられれば本物の絵描きになることができるのに という驚きの言葉を残しています!

「天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得(う)べし」

88歳のとき北斎は「百」という字を彫った大きな印章を作り以後それのみを使い続けたそう。
100歳まで、それ以上に生きて、さらなる成長を目指していたとは!

北斎の肉筆画制作のピークは、40代から50代半ばと、75歳頃から没年までの2期だそうです。最晩年はとくに制作の中心を肉筆画へと移します。

北斎の揃物の名品は、その多くが70歳を過ぎてから制作されたもの。風景版画の名手としてのイメージを決定づけた《冨嶽三十六景》は、数え71歳から74歳頃の作品と考えられているそうです。晩年の作品なのですね。

北斎は、
70歳までに描いたものはとるに足らないものだった。73歳になって鳥獣虫魚の骨格、草木の成り立ちが理解できるようになり、83歳で成長できるようになり、90歳で奥義を深め、100歳で神の域に達するのではないだろうか、ということを『富嶽百景』書いています。

なんという情熱でしょう!
90歳にしてなお画風を変えようと思っていた画狂老人北斎

「人魂で行く気散じや夏の原」
これは北斎の辞世の句です。
気散じとは、心の憂さを紛らわす、気晴らしのこと。
享年90の北斎。これからは人魂になって気ままに気楽に夏の野原をふわふわと漂いますよ。
という感じでしょうか。

死を前にしながら、なんともチャーミングな辞世の句。あと5年、いや10年描きたいという画狂老人の気迫は感じられません。北斎の情熱を知る残された人たちが安心するような穏やかな句。
なんて優しいのでしょうか。

肉筆画のカキツバタ北斎の優しさや清らかさを感じ目を奪われ、
今までよりずっとずっと北斎が好きになりました。
北斎の肉筆画の素晴らしさをたっぷり味わえる展覧会でした。

損保美術館「シダネルとマルタン展」

損保美術館で、19世紀末から20世紀初頭のフランスで活躍した画家の、シダネルとマルタンの展覧会を見てきました。

印象派を継承しながら、新印象主義象徴主義など同時代の表現方法を吸収して、独自の画風を確立した2人は、「最後の印象派」といわれる世代の中心的存在で、当時のパリ画壇の中核にいました。

2人は友人であり、芸術観を共有しながら、異なる光の表現を追求します。シダネルは北フランス特有の霞がかった柔らかな光を、マルタンは南仏の眩しい光を描いています。

シダネルはこれまで何回か見ていて、薔薇や庭のテーブル、家の灯りなどが、あたたかな雰囲気で描かれているのが印象に残っています。マルタンは初めて見るので楽しみにしてきました。

 

シダネル
1930〈ジェルブロワ、テラスの食卓〉
人物がいなくても存在を暗示させるシダネルの絵。
灯りのついた窓や、残されたティーセットなどに、今まで誰かがいた気配、誰かが向こうにいる気配がするのです。静かであたたかく丁寧な世界に想像が膨らみ、穏やかな気持ちになります。

アレクサンドル・カバネルの下で学んでいましたが方向性の違いから離れて、独自の作風を確立したそうです。カバネルとは意外な感じがしました。


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マルタン
1911〈ガブリエルと無花果の木
〉エルベール医師邸の装飾画のための習作
トゥルーズの木工職人の家に生まれたマルタン
公共建造物の壁画制作を多く手がけました。



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マルタン
1910〈二番車〉

「最後の印象派」の2人の展覧会をぜひご覧ください。

国立新美術館「メトロポリタン美術館展」30日までです。

国立新美術館で開催中の「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」へ行って来ました。65点のうち、46点は日本初公開の作品
です!

ルネサンス(15世紀)からポスト印象派(19世紀)まで、巨匠の名作が並びます。

素晴らしすぎる展覧会でした。


カルロ・クリヴェッリ「聖母子」
繊細で、まるでデコパージュのような立体感!ピンクと金が華やかで、リンゴとキュウリが大きくて装飾的。不思議で怪しい宝石のような魅力があります。

フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピの板絵も来ています。
ホンモノを日本で見ることができるとは!
スタートから驚きでした!


ラファエロ 「ゲッセマネの祈り」1504
優美に描く20歳頃のラファエロ。真摯さが伝わってきて、若いラファエロを愛おしく思えます。


エル・グレコ「羊飼いの礼拝」
赤子が放つ光が周りを照らす美しさ、隅々まで何度も見たいです。


ティツィアーノ 「ヴィーナスとアドニス」1550 おなじみの白い背中とお尻が輝いています。


ムリーリョ「聖母子」1670
厳かな色調と慈しみ深い聖母のお顔、すべてが感動的です。
赤子の愛らしい表情と、薄く透明感のあるお肌が「無原罪の御宿り」の聖母マリアに似ています。


レンブラント 「フローラ」1654


ブーシェ「ヴィーナスの化粧」1751
ロマンチックで色っぽくて可愛すぎるママン・ビーナス。ブーシェの作品の中でも最もスイートなのでは?


ヴァトー  「メズタン」1718-20


ターナー1835
ホワイトの輝き!!


フェルメール「信仰の寓意」1670-72
疑問作を含めて30数点しか現存していないというフェルメール作品の一つであり、日本初出展なのですから、大変なことです。
けれど、素晴らしすぎる作品を立て続けに見たため、感覚がおかしくなっているようで、あらフェルメールもあるのね、というくらいの受け止め方をしてしまいました。

地球儀や吊られたガラス玉、カーテンの柄、キリストの磔刑の絵画、十字架、ヘビ、リンゴなど盛沢山です。モチーフの意味はゆっくり紐解きたいです。

500年の流れの最後はモネの睡蓮でした。ずいぶん抽象化されていて色使いもダイナミック。この先も素晴らしい美術史が続く、そんなスタートの喜びを感じるラストでした。

メトロポリタン美術館展を毎日思い返しては、幸福に浸っております。

ぜひぜひご覧ください。

根津美術館「燕子花図屏風の茶会」15日までです。

毎年、庭園のカキツバタがちょうど咲く頃に、
尾形光琳の燕子花図屏風の展示があります。

今年は見頃を過ぎてしまいました。
https://www.nezu-muse.or.jp/sp/exhibition/index.html

昭和12年5月に東京・青山の根津邸で、当時の財政界の名士を招き、催された、嘉一郎の茶会の取り合わせを再現した展覧会です。

《燕子花図屏風》を筆頭に、総金地に色鮮やかな花房、幹や蔓を描いた円山応挙の《藤花図屏風》(重要文化財)、満開の桜の大木と和歌短冊を一面にあらわした《吉野図屏風》や、
茶会で使用したお道具なども見ることができます。

とくに素敵だと思ったのは、
重要美術品《雨漏茶碗 銘 蓑虫》朝鮮・朝鮮時代 16世紀 根津美術館蔵。

https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/218510

こちらでご覧くださいね。

新国立美術館で3年ぶりの国展。16日までです。


会員 蝦名協子先生
〈人・闇の中から〉


二宮文子さん


日塔憲男さん

蝦名協子先生のお教室で学ぶ生徒さん、高野ユキ、富田多佳子、日塔憲男、二宮文子さん全員が入選しました。皆さんすでに会友です。
コロナ禍であっても、変わらず作品に取り組んでいらっしゃった皆さんの力作です。



高野ユキさん


富田多佳子さん


続くコロナ禍で、光を求める心が反映しているのでしょうか、今年は明るい色彩を多く感じました。


私は明るく華やかな作品に心が留まりました。皆さんはどのような作品に心が動くでしょうか。
たくさんの個性的な絵画を見ることは、今の自分に気づく機会でもあるようです。

https://kokuten.com/46936

湘南美術アカデミー