

最近話題のバックルームズを見てきました。
現在21歳のケイン・パーソンズ監督のデビュー作です。10歳頃からユーチューブで作品づくりをしていた、という世代の監督です。
主人公は安売りの家具店で働く男性。ある夜、店の壁の一部を押すと体が壁を通過して別の部屋へ。そこには図面上にはない広いスペースが広がっていました。
リミナルスペース(ある場所から別の場所へ移る途中の境界的な空間)という概念を視覚化した映画といっていいのかしら。
リミナルスペースは不安、違和感、非現実感を感じさせる場所。たとえば薄暗い階段とか誰もいない学校とか閉店後のモールとか。
黄色い部屋に入ってすぐのシーンを見たとき、ダリやマグリットの絵が浮かんできました。
終わりがわからない黄色い部屋、積み上げられた椅子、傾斜のある階段。どこかシュールです。そして平面、角度、色、マチエールが伝えてくるのは不条理感。
この部屋は何のためにあるのか?そこには何があり誰がいるのか?
オディロン・ルドンのリトグラフに
「目に見えず奇矯で幻想的な、いま萌芽しつつあるものからなる世界が、なぜ存在しないといえようか」
というものがあります。
なぜ存在しないといえようか、、、。
ルドン先生に言われると、それは自分のイマジネーションの産物ではないような気がしてきます。
シュルレアリスムを体感するのも、この映画のひとつの楽しみ方ではないでしょうか。






























































