静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) で「初春を祝う―七福うさぎがやってくる!」を見てきました。横山大観の「日の出」ほか、初春らしいおめでたい作品が並ぶ展覧会でした。
中でも、総勢58体の御所人形の一大群像「木彫彩色御所人形」の華やかさといったら!
この御所人形は、卯年生まれの岩﨑小彌太(いわさき・こやた、1879~1945)の還暦を祝って、夫人・孝子が京都の人形司・丸平大木人形店の五世大木平藏(おおき・へいぞう、1886~1941)に制作させたものです。
七福神の「宝船曳」と「輿行列」を中心に、「鯛車曳」「楽隊」「餅つき」の5つのグループによって構成される総勢58体。持ち物、乗り物など、すべてが木彫彩色で精巧に仕上げられていて、表情や仕草が可愛らしく楽し気です。そして布袋様は小彌太、弁天様は孝子夫人の姿になっているのです。
お写真と比べて見ましたが、お顔も雰囲気もよく似ていました。
この御所人形は、昭和14年(1939)8月、東京麻布の鳥居坂本邸における還暦祝賀会で初めて披露されました。この長列の人形をどこにどのように飾ったのかしら、と思っていましたら還暦祝賀会の写真がありました。大きく長いテーブルの真中に、ズラーッと並べられてお披露目されていました!
この写真では還暦の主役はもちろん、招待客まで全員、桃のような可愛い頭巾とちゃんちゃんこを身に着けていました!プロデューサーは夫の還暦のお祝いにお人形を依頼した孝子夫人でしょうか。
なんてお洒落!この遊び心というか、とことんこだわる楽しさというか、そうした岩崎小彌太夫妻のお人柄が感じられる、とても素敵なお写真でした。
初春の丸の内にピッタリの明るい展覧会でした。
「曜変天目茶碗」も心ゆくまで鑑賞できました。
「岩崎家のお雛様」のファイルも購入。春ですものね。
東京ステーションホテル2階のTORAYA TOKYO
へ。
こちらでしか購入できない、パリ店発のアールグレイ饅頭は売り切れ!
洋風テイストの和菓子は魅力的です。
カフェではお饅頭とお抹茶のセットをいただきました。お茶碗は可愛いうさぎちゃん。
うさぎ尽くしの楽しい一日でした。