2024-01-01から1年間の記事一覧

横須賀美術館「運慶展 運慶と三浦一族の信仰」は12月22日までです。

横須賀市にある浄楽寺には「阿弥陀如来坐像」ほか運慶が手掛けた仏像が5体あります。 運慶が作った仏像は、現在日本国内に31体あるとされており、その中で記録が残っていたり本体に運慶作と記されているものは18体だけ。 「運慶」と記された月綸型銘札の展示…

「カナレットとヴェネツィアの輝き」展

SOMPO美術館(東京・西新宿)で「カナレットとヴェネツィアの輝き」展を見てきました。12月28日まで開催中です。 カナレット(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル 1697~1768年)とは? カナル・グランデやサン・マルコ広場など、ヴェネツィアを透視図法で緻密…

泉屋博古館東京「オタケ・インパクト」展12月15日までです

国観 越堂 q 竹坡 泉屋博古館で「オタケ・インパクト」を見てきました。 「はじめまして尾竹三兄弟。東京初大回顧展。美術史から零れ落ちた規格外の日本画」 ポスターにこんな文章が書かれていたので気になって。 尾竹三兄弟とは、新潟出身で、明治末~大正…

パナソニック汐留美術館「ベル・エポック 美しき時代」12月15日までです。

19世紀末から1914年頃までの、パリが芸術的に最も華やいだ時代「ベル・エポック」。 ベル・エポック期から1930年代までの、美術、工芸、舞台、音楽、モード、科学などさまざまなジャンルで花開いた文化が重層的に紹介されています。 「花の都パリ」には赤い…

横浜そごう美術館「手塚雄二 雲は龍に従う」展 11月17日までです

「水墨画に砂子を使った絵はちょっとない」 「砂子の下に野毛 切金という平安が入っている」 「オリジナルというのは伝統的な古典的ないいところを、それを天井絵にやることだと思う」 映像を見ましたら、こんなお話しをされていました。 上野の寛永寺根本中…

盛岡 先人に学ぶ

盛岡駅から歩いて北上川と岩手山を見ながら岩手県立美術館へ。 コローの絵のように美しい北上川です。 岩手県の誇る芸術家といえば、舟越保武、萬鉄五郎、松本俊介。岩手県立美術館へ行きましたが常設展がお休みでしたので、見ることができたのは屋外の舟越…

東京都美術館「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」展12月1日までです

東京都美術館で開催中の田中一村(1908-1977)の大回顧展に行ってきました。2017年に横浜そごう美術館「日本画の潮流展」で見た1枚に驚き、次に見たのは2018年、箱根の岡田美術館「田中一村の絵画」展。衝撃をずっと心に留め、奄美も千葉市美術館も、いつ…

湘南美術アカデミー第26回展覧会

藤沢 小田急湘南GATE6階の゙ギャラリーで22日まで開催しています。 彫刻、絵画、デジタルアート、モダングラフィックなど、 講師と生徒さんの力作が並んでいます。 芸術の秋のスタートに、ぜひご覧いただければと思います。 デジタルアート 生成AIを活…

泉屋博古館「歌と物語の絵―雅やかなやまと絵の世界」7月21日までです

泉屋博古館で「歌と物語の絵―雅やかなやまと絵の世界」を見てきました。 江戸から明治にかけて描かれた、やまと絵の展覧会で、「うたう絵」「ものかたる絵」「れきし画」の3つのジャンルに分かれています。 三大物語屏風(平家物語、源氏物語、伊勢物語)、…

パナソニック汐留美術館「テルマエ展」

パナソニック汐留美術館で開催中の「テルマエ展」を見ました。 浴場をテーマに日本と古代ローマを紹介した展覧会でした。 テルマエ(大型大衆浴場)を通して、ポンペイの壁画などのコレクションで有名なナポリ考古学博物館の作品などが2000年前の世界に誘っ…

SOMPO美術館「北欧の神秘」9日までです。

こちらはムンク テオドール・キッテルセン 〈トロルのシラミ取りをする姫〉1990 クリスマスに飾る可愛いトロルとはまったく違う毛だらけの大きなトロルにビックリ。これが本物の?トロルなんですね。 北欧の人がずっとトロルを大切にしてきたことが、よくわか…

国立新美術館「98th国展」13日までです

六本木の国立新美術館で、 98th国展 開催中です。 湘南美術アカデミーの講師の先生の作品をご紹介いたします。 会員 蝦名協子先生 「人・これからの一歩」 会員 徳弘亜男先生 「林のあるじ」 会員 小川浩司先生 「東都佃沖・鳥越の不二より」 小川先生の教室…

根津美術館 特別展「国宝・燕子花図屏風-デザインの日本美術-」5月12日まで

燕子花図屏風を中心にすえ、近世の作品をとりあげながら、デザインの観点から日本美術をみつめた展覧会です。 10日の燕子花。 見頃は過ぎてしまいましたが、眺めながらお庭を散策できるのは根津美術館ならではのお楽しみ。 『尾形光琳の国宝「燕子花図屏風…

神奈川県立歴史博物館 「近代輸出漆器のダイナミズム―金子皓彦コレクションの世界―」展

横浜正金銀行旧本店本館を活用した博物館。明治37(1904)年竣工の歴史ある建造物です。 関内にある、神奈川県立歴史博物館で 「近代輸出漆器のダイナミズム―金子皓彦コレクションの世界―」展を見てきました。 輸出工芸のコレクターとして長年、海外を中心に…

泉屋博古館「ライトアップ木島櫻谷」5月12日までです。

「コノシマオウコク」と、読み方さえ知らなかった2018年の泉屋博古館での展覧会。 すっかり魅了され、それ以来、木島櫻谷ファンになっています。2023年「山水夢中」展 大正中期に大阪茶臼山に建設された住友家本邸を飾った「四季連作屏風」が展示されていま…

横須賀美術館「日本の巨大ロボット群像」展4月7日までです。

鉄人の変遷とともに社会情勢も分かる展示です。 こんな玩具をもらった子どもは嬉しかったでしょうね。 かなりのクオリティ、本格的です。 最初のロボットアニメは1963年生まれの鉄人28号。 その後、マジンガーZ、機動戦士ガンダムが生まれ、それらに影響を…

国立新美術館「マティス 自由なフォルム」展5月27日までです。

「生命の木」のための習作 室内装飾や祭服などすべてのデザインを手掛けた、ヴァンスのロザリオ礼拝堂。 時間によって移り変わる光の様子が体験できます。 切り紙絵の超大作も見られます。 4連作の一番最初に手掛けたとされる。 素描の痕跡が多く見られる「…

サントリー美術館「織田有楽斎」展24日までです。

サントリー美術館で開催中の四百年遠忌記念特別展「大名茶人 織田有楽斎」へ行って来ました。没後400年。初めての展覧会だそう。織田有楽斎とは???信長の弟であり 茶人武士として信長・秀吉・家康という武将につかえ生き抜き、茶の湯を極めた名茶人。晩年…

東京国立博物館「中尊寺金色堂」展4月14日までです。

中尊寺金色堂展を見てきました。 8KCGによる実物大の金色堂が眼の前に! 内部の様子もよく見えます。 そしてここには本物がお出ましになっているのです! 中尊寺に出かけたとき、誰しも思う、もっと近くでよく見たいという願いが叶う展覧会。 中央の須弥壇…

Itsuka さん 絵本展

四谷で「11にん11いろの絵本展」を見てきました。 湘南美術アカデミーの生徒さん、itsuka さんが出展されています。 「ふしぎなちょうアオてふ」は作・絵ともitsuka さんによるデビュー作。 絵画だけでなく、アオてふちゃんの彫刻もitsuka さんが手がけまし…

横浜高島屋 松谷千夏子展 29日までです

湘南美術アカデミー日本画講師の松谷先生の個展を見てきました。 『何も描いていない白の空間が、単なる余白でなく意味を持つように描いています。』 自分自身の時間や気持の流れを感じ、想像力が高まるのは、この余白のせいでしょうか。 それぞれの作品が生…

日本の風景画のルーツ 憧れの秋田蘭画

秋田県立美術館 藤田嗣治の「秋田の行事」が常設されています。 米穀商を営み秋田の資産家であった平野政吉が、親しくしていた藤田に依頼した壁画です。 秋田の文化、風習が俯瞰できる壮大な壁画。お祭りや秋田の人々の暮らしの様子がいっぱいに盛り込まれ華…