現在足利市立美術館で開催中 「空間に線を引く 彫刻とデッサン展」7月28日まで


平塚市美術館で開催されていた
「空間に線を引く 彫刻とデッサン展 - 橋本平八から現代の彫刻家まで - 」
現在足利市立美術館で開催中です。

彫刻家のモノの捉え方、彫刻家と画家のデッサンの違いなど、
これまで疑問に思っていたことが、少しわかってきた展覧会でした。
まったくわけがわからないとあきらめていた抽象彫刻も、
「彫刻家」を知ることで、見方が変わり、魅力がわかってきます。


日曜美術館足利市立美術館でのこの展覧会について紹介していました。

青木野枝は、デッサンを描くことで、光のイメージを自分の中に取り込もうとしました。
そして出来上がった彫刻も展示されています。光をどんなふうに立体で表現したのか??
ぜひご覧になってください。

彫刻家のデッサンは触れられないモノを形に起こす作業でもあるそうです。
大森博之のキーワードは「ねばねばした光」。目に見える光と内面で感じる光を混ぜ合わせたものだそう。
粘りけが低いものはデッサンになり、高いものは立体に。
「光の粘りけ」は、今のところ体感できていませんが、このキーワードを持って作品を見ると、
違った見方ができると思います。



以下はこの展覧会の説明文より。

『彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表します。
彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合があります。
彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがあります。
この美しさはどこから来るのでしょうか。

おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現します。
一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指します。
対象が空間にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからです。

紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。
これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見えます。
これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)です。

彫刻家にとって、まず重要なのは触覚です。
彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術です。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がけます。
彼らの手は描く以前に「触れる手」なのです。

このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なります。
彫刻家は空間から対象をすくい出すかのように描きます。
描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動があります。

これが彫刻家のデッサンの特異な点です。
そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることでしょう。

本展はプロローグとして橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19 人のデッサンと、
それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものです。』




以下は平塚市美術館で撮影したものです。





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三沢厚彦のシマウマがお出迎え。 




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こんなふうに、ちょっとトボケた白クマイメージが



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こんな、白クマ親子になるのですね。






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そっくりの立体に作成する人気のクラスです。

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