19世紀末から1914年頃までの、パリが芸術的に最も華やいだ時代「ベル・エポック」。
ベル・エポック期から1930年代までの、美術、工芸、舞台、音楽、モード、科学などさまざまなジャンルで花開いた文化が重層的に紹介されています。
「花の都パリ」には赤い風車で知られるキャバレー、ムーラン・ルージュがあり、歌やダンス、フレンチカンカン、大道芸を組み合わせたショーで毎夜賑わっていました。画家のロートレックが通いつめ、踊り子たちをモデルに多くのポスターを描いたことでも有名です。
アール・ヌーヴォーの様式に影響されたS字型のシルエットのドレスやウェーブのヘアスタイルもベル・エポックの華やかさを伝えます。
シャルル・マルタンの風俗画集より「スポーツと気晴らし」
アール・デコで勇名な画家のひとり、シャルル・マルタンの風俗画集に1曲づつエリック・サティが短いピアノ曲をつけました。
パリのハイセンスな雑誌の企画だそうで、当時売れっ子だったストラヴィンスキーに断られたためにサティが作曲したのだそう。
ベル・エポック期の豪華さ華やかさよ!
「スポーツと気晴らし」のためにサティが作曲したオシャレなピアノ曲
「ベル・エポック」で有名な画家の作品はもちろん、ラリックやガレの工芸作品、シャルル・ボードレールやポール・ヴェルレーヌの初版本や、マルセル・プルーストの自筆の書き込みのある原稿まで。ベル・エポックの魅力を深く見ることができる展覧会です。