現在、湘南美術アカデミーの代表、彫刻家・三木勝のライブデッサンをユーチューブでご覧いただけます。
鉛筆での球体、立方体、コーヒーカップ(円筒形)、木彫に続き、石膏像、木炭を使用しての石膏像など、次々とアップしていく予定です。
デッサンの勉強をしたいと思われていた方、また「画家のデッサン」とは違う
「彫刻家のデッサン」に、ご興味のある方にオススメです。
ライブデッサンを見ていて、
三次元を平面に落とし込むのが画家のデッサン、三次元を平面の中から生み出すのが彫刻家のデッサン、ではないかと思いました。
「デッサン」とひとくちに言い、同じ道具を使っても、対象物の捉え方が、まったく違うのではないかと感じます。
デッサンを指導中の三木先生の言葉の中に、「目から指を出すように」というものがあります。
目から指???
「リモコンでテレビがつくように、目からだってビームがでる」という意味なのだそうです。
実際には目に見えない、対象物を組み立てている稜線を透視し、稜線を目で触り、目で描くのです。
目力を持ってよく見ることが、いかに大事かということがよくわかります。
ライブデッサンを見ていると、いつのまにか画用紙の中に、空間から生まれたかのように形ができてきます。空間に形を出現させる「彫刻家」のデッサンは、とても美しいものです。
石膏像のデッサンのときに、ダヴィンチのデッサンとの共通点についてのお話も出てくると思いますのでお楽しみに。
4回目のライブデッサンの「木彫りのエルフ」は、ヨーロッパのどこかの国の工房で作られた木彫のエルフです。
胴体や脚の筋肉が、ノミのタッチで上手に表現されています。
こうした「作品」の場合は、作り手の意図、気持を考えてデッサンすることが大切だそうです。
強い眼力を持つ彫刻家の目は、作り手のタッチを想像し、見えないノミの削り後までも捉え、同じ方向、強さで稜線を描いています。
彫刻家の「金言」が散りばめられたライブデッサンを、ぜひご視聴くださいね。
湘南美術アカデミー