国立新美術館「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」は22日までです。

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国立新美術館で「ルノワール展」を見てきました。
印象派の中でもルノワールは、ぱやぱやふわふわと、光を含んだ透明感のある色で、
幸せそうな女性が多く描かれているので、
見るだけで幸福感でいっぱいになりますね。

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今回は、オルセー美術館とオランジェリー美術館所蔵のルノワール作品が
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」をはじめ、約100点!
作品の数だけ幸福度も増えていきます。

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ルノワールはフランスの印象派の画家です。
父親は仕立て屋さん、母親はお針子さん。
リモージュで生まれ、3歳の時、一家でパリに移住。ルーヴル美術館の近くに住むこととなります。
手仕事の遺伝子に、幼いころから体感したルーヴル美術館やパリの街、
そういった環境が、ルノワールを育んだのでしょうか。

幼いころから画才があったルノワールは、美声の持ち主でもあったので、
9歳ごろに、作曲家のシャルル・グノー(オペラ、ファウストです!)が率いるサン・トゥスタッシュ教会の聖歌隊に入り、グノーから声楽を学びました。

グノーは、オペラ座の合唱団に入るようにと両親に提案。
しかし父親の知人から磁器工場の徒弟としても誘われていたルノワールは、
13歳で磁器工場を選び磁器の絵付職人の仕事を選びます(さすがリモージュ焼きのリモージュ生まれ)。

その後、産業革命などの影響から絵付けの仕事を失ったため、
1862年にエコール・デ・ボザールに入学。
同時期にシャルル・グレールの画塾に入ります。
シャルル・グレールは古典的な作品を残していますが、
生徒には、オリジナリティーを大切にする指導をしたのです。
生徒とは、ホイッスラー、モネ、シスレー、バジールら!
ルノワールは、ここで印象派の画家たちと知り合ったのです。

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そんなルノワールの2世はやはり画家でしょうか?
長男のピエールは俳優、次男のジャンは有名な映画監督。
やはり表現者なのですね。子ども時代からお父さんのモデルを務めてきた経験が関係していそうですね。

ルノワールは磁器の絵付けの仕事を通して、当時人気のモティーフだった、
18世紀フランスのロココ様式の絵画に親しんでいたそう。

ルノワールが描く、たっぷりとした華やかな女性たちは、
ロココの時代の華やかな女性たちに共通している気がします。
8月22日(月) までです。
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ミッドタウンには、オリンピック、パラリンピックの彫刻がいっぱい!
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高ーいところには、吊り輪の男子が!
体操男子たちは、高いところにいるので、見上げてみてくださいね。
これは内村君でしょうか?