盛岡 先人に学ぶ

盛岡駅から歩いて北上川岩手山を見ながら岩手県立美術館へ。

コローの絵のように美しい北上川です。

岩手県の誇る芸術家といえば、舟越保武萬鉄五郎、松本俊介。岩手県立美術館へ行きましたが常設展がお休みでしたので、見ることができたのは屋外の舟越保武作品のみでした。

 

盛岡市の先人記念館では
舟越保武「ローラ」を見ることができました。

先人記念館は、盛岡出身者や盛岡にゆかりの深い、政治・産業・学術・芸術など各分野で活躍した130人を紹介しています。中でも、新渡戸稲造、米内光政、金田一京助の偉業については、貴重な展示物から深く学ぶことができます。

この時代に日本を国際的に導いた先人たちが盛岡で育ったということは、常に後輩たちの指針になっていることでしょう。

それにしても盛岡、岩手県は勤勉でありおおらかであり、魅力的な人柄の先人が、たくさん生まれた地なのですね。

 

 

 

街の中でも舟越保武作品に出会えます。

 

岩手銀行旧本店本館です。
東京駅みたい! 

辰野金吾によるものなのです。同時代のものですが東京駅は復元建築ですがこちらは保存修復方法がなされて現存しています。
明治時代の銀行建築、辰野式ルネサンス建築の意匠が散りばめられた魅力的な空間でした。

 

盛岡出身の横濱勉設計の「もりおか啄木・賢治青春館」は、第九十銀行として明治時代に竣工されたものです。盛岡市の中ノ橋通りにあります。

石川啄木宮沢賢治は青春時代を盛岡で過ごしました。

こちらでは舟越保武「若き石川啄木高田博厚宮沢賢治」を見ることができました。

 

 

花巻市萬鉄五郎記念美術館では「動物たちの浮世絵展」という楽しい展覧会が開催されていました。

江戸中期から明治初期までの浮世絵を通して当時の世相を知るとともに、春信、歌麿北斎、広重、国芳ら人気絵師によって描かれた動物の姿を楽しむことができました。

猫、犬、金魚をはじめ、人とともに働く馬や牛、猿、そして舶来の象、孔雀、オウムから空想の珍獣まで。社会を風刺したり、事件を痛快に伝えたりと、イマジネーションを駆使して描かれた動物は怪しかったり滑稽だったり、可愛いだけではありません。

動物の描かれた名品が予想外にたくさん並んでいて、楽しすぎて時間をとりすぎてしまいました!

訪れる人は少ないようですが、オススメです。