いよいよ人物デッサンです。
これまでの集大成として、人物画を描きましょう。
モデルは、ビキニスタイルの女性です。
本物を見て描くことは、三次元感覚を身につけるために、
とても大事なことなのだそうです。
本物を見て、「命の流れを感じとっていく」ことを、ぜひ理解したいものです。
今回は白いビキニで、ヌードに準じた人体デッサンです。色白で、肉付きのよいモデルは、影が出やすいので描きやすいのです。
「人間レントゲンになって骨を見て、人間CTスキャンになって断面を感じ、立体として画面につくる」という気持ちで、筋肉や脂肪の流れを研究しましょう。
足はどうついているか?膝のお皿は下向き、アキレス腱は地面から真っすぐ、骨はゆがまない、筋肉は骨につられて伸び縮みするなど、人体の基本を知っておくことも大事だそうです。知識と観察を融合することで、先手で形をとりにいくことができるのだそうです。
線を並べてから面にして、面を囲って立体化していくうえで、これまで、輪状だったり縦だったり斜めだったり、なぜその場所にその線を選択するのか?ということが疑問でした。数多く人体を描いてきた経験により素早く使うべき線を決められるのだと思っていたのですが、知識として学べる部分であったのですね!
デッサンのベテランの生徒さんも、これまでの映像を見て、
「そういうことだったのかと理解するところも多く、とても勉強になる」とおっしゃっていました。
若いころは、「きれいな形のモデルを見たほうがよい」のだそうで、その理由は、「見て描いてを繰り返したことで、その記憶が基本となるから」ということなのです。
次回も人物デッサンです。
ご一緒に勉強しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ZJrBxnJm48U
ち、その「知識と観察の融合で先手で形をとりにいく」
針金を束ねる状態から、徐々に円筒化していく(線を並べてから面にして、面を囲って立体化していく)、
影を入れながらシルエット状に形を作っていく、
輪郭は自然とあぶりでるように周りの環境をつくっていきます。
本物を見ることの意味=命の流れを感じながら写しとっていく
実際にモデルを描かないと、三次元感覚が身につかないそうです。
見て描いてを繰り返したことで、その記憶が基本となるので、若いころは、きれいな形のモデルを見てほしいとのことです。
知識と観察の融合で、先手で形をとりにいく
顔を描くときは、足を見ながら、
胸を描くときは、背中を感じながら描くのだそうです。
意図をもって線を引く
なんとなく引いて、きれいにまとめようとすると、それだけのものにしかならない。
無難にまとめて中途半端な作品にならないように。
最後にサッピツ、ティッシュ、ねりゴムで、全体の調和をとっていき、見応えのあるようにまとめていきます。