山種美術館で開催中の
を見てきました。
展示にぴったりの啓蟄の日(3月6日)でしたのに、とても寒い日でした。
啓蟄というのは、昔日本で使われていた、暦の中の季節のひとつ。
大地が暖まり、冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出てくる頃のことです。
大地が暖まり、冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出てくる頃のことです。
今は、四季に分かれていますが、昔は二十四節季という暦を使い、
1年を24等分にして、15日ごとに季節が変わったのだそうです。
1年を24等分にして、15日ごとに季節が変わったのだそうです。
農耕民族の日本人らしい、
自然を見つめた、なんと細やかなネーミング!
日本画に通じるものを感じます。
日本画に通じるものを感じます。
明治~大正時代に描かれた
菊池芳文の《花鳥十二ヶ月》の愛らしさ。
明治~昭和時代に描かれた松林桂月の《春雪》の清らかさ。
渡辺省亭の《牡丹に蝶図》の牡丹の滲みとぼかしの技術。
西村五雲の《犬》の、太くまろやかな輪郭線。
犬の可愛らしさと、ずっしり重い犬の体を思い出させます。
簡略化された朝顔が、この絵をさらに親しみやすくしているようです。
田能村直入の《百花》は
国の命令によって制作されたもの。
本当に100種類の花が描かれているそう。
私はボタニカル柄が大好きで、
植物が描かれたヨーロッパのブランドのスカーフやバッグを持っていますけれど、
日本人としては《百花》に、より魅了されます。
日本人としては《百花》に、より魅了されます。
《百花》柄のワンピースやスカーフやバッグがあったらどんなに素敵かしら。
「花と鳥の万華鏡」は、春爛漫。
画家の細やかな眼差しや季節を慈しむ心が伝わってきます。
見ておきたい重要な作品がたくさんありますので、ぜひお出かけくださいね。
見ておきたい重要な作品がたくさんありますので、ぜひお出かけくださいね。