東京都美術館「ボッティチェリ」展は4月3日までです。





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ボッティチェリと一緒に!撮影コーナーがありました。

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小さいファイルが、都美館のグッズです。後ろのファイルは昨年のボッティチェリ展のもの。

東京都美術館で開催中のボッティチェリ展を観てきました。

ボッティチェリ」というのはアダ名だと知って驚いたことがあります。
ボッティチェリって、発音体感がとてもよく、なんてよい名前だろうと思っていたから。
4人兄弟の長男・ジョヴァンニが大酒飲みだったため、末弟だった彼が、
小さな樽(ボッティチェロ)と呼ばれていたというもの。
最初の母音のオーが、ふくよかさを感じさせ、最後のイが知性を感じさせる。
ボッティチェリの作品そのもの。

ボッティチェリが、メディチ家の仲買人をしていたラーマ家よりオーダーされて制作した、
キリスト教で有名なモチーフ「東方三博士の礼拝」にはメディチ家の人々が描かれ、
ボッティチェリ自身も描かれています。
これがボッティチェリ出世作になりました。

有名なシモネッタの「美しいシモネッタの肖像」は、
若い時と、少し年をとってからのものと2作。

ボッティチェリの「聖母子(書物の聖母)」はやっぱり最高。
ボッティチェリの描く人物が大好きです。
白い陶器のような肌に、うつろな目。石膏像のような感じがするところがよいです。

『フィリッポ・リッピの工房で修業を積み、生涯のほとんどをフィレンツェで過ごしたボッティチェリは、
メディチ家の画家として名を馳せ、大型の祭壇画から私的な神話画まで、
幅広い主題の絵画を手掛けました。同時代の芸術家たちが、
遠近法や明暗法を駆使した自然主義的な表現に向かうなか、
ボッティチェリは中世美術を思わせる装飾的、象徴的な様式を貫き、
独自の絵画世界を作り上げます。
本展においては、初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通して、
ボッティチェリ作品の特徴と魅力を紹介するとともに、
師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせて展示し、
15世紀フィレンツェにおける絵画表現の系譜をたどります』