国立西洋美術館で開催中の
15世紀~16世紀、1400年代から1500年代のこと。
教皇庁の仕事をしていたそう。
ジョルジョーネ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ヒエロニムス・ボス
ドイツ
ルーカス・クラナハ
ではジョットさんは?
1267年頃に生まれ、1337年没ですので、ルネサンスより、ずいぶん前です。
けれど、ルネサンスの基礎の基礎を築いた人なのです。
『ありがとうジョット』という本を読み、
ルネサンス好きな私も、ありがとうジョットさん!
ということで、クラナハは、ドイツ・ルネサンスの重要な画家なのです。
ルーカス・クラナハという名前は父と息子共通。
ルネサンスの芸術はひとことでいうと「人間賛歌」。フランス語で「再生」「復興」という意味だそう。
中世の美術はキリスト教美術であり、絵画は、教会の壁面にあるモザイク絵画が中心で平面的なものでした。
クラーナハが描いた裸婦は、なかなか見ることのない特徴を持っていました。実在しないと思われる、なで肩でナヨッとした体型です。
つるんとしていてウミヘビのような怪しい美人ですが、とても清潔感を感じます。
凹凸がなく陶器のような肌で、白眼が多い目、無表情で地味な顔立ちの女性たちは、ふくよかな柔らかい女性像の「人間賛歌」とは異なりますが、素晴らしく魅力的!
身体には、よーく見ると極薄のヴェールをまとっています。
あまりに薄いので裸同然ですが、この薄いベールには、何かを隠しているという意味があるような気がします。
黒と煉瓦色と陶器のような白。クラーナハの絵にはこの3色がよく使われていると思います。
この機会は逃してはいけないと思います。
こんな展示も開催中でした!ドニの素描がいっぱい!とってもよかったです。