横浜そごう美術館「那波多目功一展 清雅なる画境」展

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横浜そごう美術館で、
那波多目功一展 清雅なる画境」が開催されています。
那波多目功一の画業を辿る7年ぶりの大回顧展です。

那波多目功一は、
1933年(昭和8)生まれの日本画家です。

1950年(昭和25)、
第35回院展に<松山」>初入選。
この時、なんと高校2年生!

日本画の描き方もわからなかったので、
父である日本画家・那波多目煌星に、
この色をここに置いて、というように指導を受けながら
描いたのだそうです。
この作品も展示されていますよ。

那波多目さんの作品は、
牡丹や椿、菊、桜など四季折々の花々や風景を主な題材としています。

『写生に基づく繊細で優雅な画風が特徴で、
対象と真摯に向き合い、
その本質を捉えようとする厳しい態度から生み出されたそれらの作品は、
写実を基礎としながらも
豊かな抒情性と香り高い幻想性をあわせ持っている』
と説明に書かれていました。

会場に入ると、まず、中目黒の「郷さくら美術館」所蔵の、
六曲一隻<昇陽菊図>
が展示されていて、
その静謐な豪華さにうっとりさせられました。

鹿が描かれた<寂光>など
西洋絵画から取り入れた色彩と装飾性のある作品も魅力的。
水を描いた作品がいくつかありましたが、
水の表現が素晴らしいと思いました。

花を描いたものの中で、一番好きだったのは、
雪の積もった椿の絵でした。
全作品の中でも、かなりお気に入り。

抒情性と幻想性・・・静かで清らかで華がある・・・
まさに清華な作品展でした。
日本画の魅力をしみじみと楽しめます。
まだお元気で活躍されている方ですので、
これからの展覧会も、ぜひまた見たいと思います。

6/21(日)までですので、ぜひお出かけくださいね。