お花見客で賑わう目黒川を渡り、「第5回桜花展」を見に、郷さくら美術館に行ってきました。
中島千波の目黒川の桜、
ヨーロッパの雰囲気を感じるシックでクールな、西田俊英の桜、
那波多目功一の、おなじみのクジャク(飼っていたそう)と桜の、オシャレな作品など、
今回の桜花賞展で、一番好きだったのは、
野地美樹子「大和路に春」
綿密なデッサンによると思われる風景画です。
手前の桜、横の桜、後ろの桜。満開の桜、舞い散る桜。画面のそれぞれの桜が、
野地さんの描き出した春の空気と古都の香りに覆われてまとまり、ひとつの世界を作りだしています。
気温が上がって、花が次々と咲いて、風に乗って散っていくという、時間の流れを感じることができます。
作品が動いているので、いつまで見ていても飽きません。
野地さんは、1978年奈良県生まれ。
素晴らしい作品を、ぜひ見ていただきたいと思います。
5月28日までです。
湘南美術アカデミー