日曜日までです。バルテュス展

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東京都美術館
バルテュス展を見てきました。
構図も色もどこか不思議。
モチーフの少女達は色っぽいポーズであっても、
生々しい感じはしません。
不思議の国のアリスのようにメルヘンな雰囲気を感じます。
「少女は美そのもの、美への憧憬の象徴」と語っていた
バルテュスの心情が伝わってきます。

バルテュスがお好きとおっしゃっていた、
三木先生に魅力を伺うと
「色と構図に私情を表せるのがすごい」
 
感情ではなくて「私情」!
色と構図には私情が込められるのだ、ということを初めて知りました。
 
1908年、パリでポーランド系の貴族の家柄に生まれたバルテュス
両親とも画家、兄も作家で、
ボナールやドランに絵の手ほどきを受け、
詩人リルケや文豪ジードらとも親交があったという超芸術的な環境。
 
12歳のときに描いた
猫のデッサンの詩画集「ミツ」は
リルケが序文を書いています。
この「ミツ」も展示されています。
 
自画像の足元にも、少女の横にも猫、というように
作品に猫が多く見られますが、
今回とても気に入ったのが
「地中海の猫」
1949年の作品です。
 
猫がお皿を前に待っていると、
虹のベルトコンベアーでお魚が次々と自動的に入ってくるのです。
隣には大きなロブスター!
とっても嬉しそうな表情の猫ちゃんは擬人化されています。
何ともおもしろくて、何度見ても笑えちゃう。
このポストカードがありましたので買いました。
 
「20世紀最後の巨匠バルテュス
の作品を通して魅力的な人柄がわかります。
 
それにしてもバルテュスってハンサムですね。
年齢を重ねるごとにフォトジェニックで
ナイスなオジサマになっていくのはさすが!
 
日曜日までですのでぜひお出かけくださいね。