国立近代美術館「熊谷守一(くまがいもりかず) 生きるよろこび」展開催中です。

イメージ 1

国立近代美術館で「熊谷守一(くまがいもりかず) 生きるよろこび」展を見てきました。

ポスターにもなっている、印象的な猫の絵。
究極にシンプルな線で形を作り、色の明暗もないのですが、
猫の重量感や猫らしさ、猫がいる景色の空気感が伝わってくるのです。



イメージ 2

ブルーの画面にピンクの金魚、真ん中に逆さまで濃い色の金魚がいることで、
水の動きや金魚の泳ぐ様子まで感じられます。
これほどシンプルなのに、という驚きがあります。真ん中の金魚は死んでいるのでしょうか?
目も描かれていません。

熊谷守一の作品は、
『一見ユーモラスで何の苦もなく描かれたように思えます。
しかし70年以上に及ぶ制作活動をたどると暗闇でものの見え方を探ったり、
同じ図柄を何度も使うための手順を編み出したりと、実にさまざまな探求を行なっていたことがわかります』

科学者のような観察眼と考え抜かれた制作手法が隠されている、ということだそうです。

200点を超える作品に加え、日記やスケッチを紹介し、画家の創造の秘密に迫っています。
3月21日までです。