原美術館「ホームアゲイン-Japanを体験した10人のアーティスト」 11月12日

 原美術館で「ホームアゲイン-Japanを体験した10人のアーティスト」を見てきました。

品川駅からバスに乗って1つめで降りて、静かな住宅街を歩きます。あら、この辺じゃなかったかしら?と迷ってしまったので、前から歩いてきた雰囲気のある女性に道を尋ねました。きれいな声で感じよく「この道をまっすぐ行ってその先ですよ」と教えてくれたその方は、和服と涙がよく似合う女優さんでした!!

館内に入るとヨーロッパの病院の匂いがしました。あー原美術館の匂いね。この匂いが外の現実との境界線をつくっているよう。

2008年に東京に滞在したブラジルのサンパウロのアーティスト・チアゴ ホシャ ピッタの「地質大陸移動の記念碑」。
コンクリートでできていますが、ヨットの帆のようなデザインです。硬さは地質を、帆の形は自然の力での移動を表しているのでしょうか。

2009年に東京に滞在したアルゼンチンのブエノスアイレスのアーティスト・フロレンシア ロドリゲス ヒレスの「堕落しない名前」は祈りをテーマにした作品です。こちらは鑑賞者も祈りに参加できるという体験型。ブルー系の布が重なった端切れ布の塊のような服を着てみることができ、それを着て丸い石のようなものの上に立つのです。すると目の前には謎の図面?が乗った譜面台が。作者の意図を感じるためにはお作法どうりするべきですが、服は着ないで丸い石に乗ってみました。せっかくなので、ふと浮かんだこと「世界が平和でありますように」と祈ってみました。

このように、私にはよくわからない作品が素敵な館内を上手く利用して展示されています。

現代美術をまったく理解できないことを、いつも残念に思っているのですが、この美術展の雰囲気は、私に世界平和への心を呼び起させたようなのです。

美術館にカフェはとても重要だと言った(言葉は違うのですが)のは、池田満寿夫さんだったかしら。こちらには白い長い廊下の先に「カフェダール」という、お庭を望むカフェがあります。他の美術館と一味違ったグッズが並ぶミュージアムショップもオススメ!原美術館グッズをクリスマスプレゼントにしたら、ちょっとオシャレ感がありますよね。