「アルチンボルト展」は、9月24日までです。

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ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、
16世紀後半にウィーンとプラハハプスブルク家の宮廷で活躍した、
イタリア・ミラノ生まれの画家です。

20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えた
「だまし絵の名手」「奇想の宮廷画家」として知られていますね。

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顔がまるで図鑑!
60以上の水棲生物、80以上の花など、近くで一つ一つ見たり、離れて肖像画として見たり…。

自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、芸術愛好家として知られるルドルフ2世という
神聖ローマ皇帝たちに寵愛された、
皇帝たちが、世界中から珍しい植物、動物を集め、研究していたことから、
16世紀前の時代、
ほとんどの人が目にすることもない果物や野菜、魚などを細密に描くことができたのです。

パーツが動物であっても花であっても、内面も描きだしていると感じさせる肖像画
アルチンボルトは、「人間とは何か」という哲学的な概念を持って、
肖像画を描いていたのではないかしら?

人間というのは、多種多様なパーツでできている。
普通の肖像画で見える一面だけではなく、
もっと複雑なものですよ、というメッセージが聞こえてくるような気がしました。

ハプスブルク家神聖ローマ皇帝のために最初のヴァージョンが制作された連作『四季』。
《春》《夏》《秋》《冬》、日本で初めて一堂に公開されています。
だいたいの人間が、資質により、この4つに分けられるとか。

ウィンザー城(イギリス王国コレクション)所蔵の
レオナルドの素描が「参考画」として展示されていました。
グロテスクな頭部のカリカチュアに、アルチンボルトは影響を受けたのですね。

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アルチンボルドメーカー」の前に立つと、自分の顔をアルチンボルド風の3D絵にできます。
これが不思議なことに似てるのです!
皆さんそれなりに似た感じになっていました。

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常設展も見てきました。
国立西洋美術館 新収蔵作品です。


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こちらはアルチンボルトと同時代の作品。

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美術館内の「すいれん」で、いろいろなフルーツがパーツになったケーキを。
アルチンボルト風に見えませんか?

アルチンボルド展」は9月24日までです。
ぜひぜひお出かけください。