東京国立博物館 「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」」27日までです。

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水墨画茶の湯は、禅とともに中国から伝わり、やがて日本文化の核にまで成長しました。
この展覧会は、臨済宗黄檗宗の本山・末寺から名宝を一堂に集め、 禅の歴史、禅の美術、禅の文化を通覧しようとするものです。
高僧の肖像と墨蹟、仏像・仏画、工芸、障壁画など、禅の至宝を通じて、日本文化に果たしたその 役割をご覧いただきます。』

「達磨像」( 白隠慧鶴筆 江戸時代・18世紀 大分・萬壽寺蔵)など貴重な展示が並びます。
年齢の高い方が多く、真剣に見ていらっしゃいました。
11月27日(日)までの開催です。

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同時に、本館 14室で開催されている「ドレッサーの贈り物―明治にやってきた欧米のやきものとガラス」展も見てきました。 

19世紀に、欧米で作られた、さまざまなスタイルの器。
ミントン、ティファニーなど、おなじみのブランドの器も多くあります。
華やかで、にぎやかな、見たこともないスタイルの陶磁器であっても、そのブランドの面影があるところが楽しいです。

これらの作品は、サウスケンジントン博物館(現在のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の前身)が、日本のために収集したヨーロッパの美術工芸品で、
イギリス人のクリストファー・ドレッサー(欧米における「ジャポニスム」を牽引した著名なデザイナー)が
明治9年(1876)、来日の際に携えてきたものです。

明治6年(1873)のウィーン万国博覧会の出品作品や、そのとき買い集めた大切な品物を積んで日本へ向かった船・ニール号が沈没したことを知った
サウスケンジントン博物館長の厚意により贈られたものなのでした。

こうしたエピソードを知ると、ますます展示物が輝き出しますね。
こちらは12月18日(日)までの開催です。

湘南美術アカデミー