目黒の現代彫刻美術館で行われている
特別展示『佐々木至展』の
オープニングパーティに伺いました。
木彫作品がほとんどですが、
もともとは石の彫刻家だった佐々木さん。
手首や肘に痛みが出たため素材を
木に変えたのだそうです。
そして木彫ができなくなった時のことを考え、
革を彫る準備も始めているのだそうです。
もともとは石の彫刻家だった佐々木さん。
手首や肘に痛みが出たため素材を
木に変えたのだそうです。
そして木彫ができなくなった時のことを考え、
革を彫る準備も始めているのだそうです。
そんな佐々木さんの作品は、
人体、動物、植物、可愛く見えるもの、不気味なものなど、さまざま。
人体、動物、植物、可愛く見えるもの、不気味なものなど、さまざま。
作品の彩色は主に黒と白。
善と悪、環境破壊、死と生などへの思いがこもっています。
「ネガティブなんです」とおっしゃる
佐々木さんの心の中を大きく占めるのは、
『アキレスのゆりかご』や『紅花インゲンの磔刑』に見られる
『アキレスのゆりかご』や『紅花インゲンの磔刑』に見られる
死と再生のようです。
「私は再生したいとは思っていないんです。
年をとれば誰でも死ぬんですから」と佐々木さん。
なんと佐々木さんは1956年生まれ!まだ58歳なのです。
石彫から木彫、そしていつかは革彫へ。
石彫から木彫、そしていつかは革彫へ。
使用する素材の変化が、
彫刻家に老いと死を意識させたのでしょうか。
彫刻家に老いと死を意識させたのでしょうか。
老いに向かう誰もが、
いつのまにか心の中で整理をつけていく事柄を、
芸術家は一つ一つ形にしたのでしょう。
それが今回の佐々木至展の見どころの一つなのではないかと感じました。
芸術家は一つ一つ形にしたのでしょう。
それが今回の佐々木至展の見どころの一つなのではないかと感じました。
ぜひ観にいらしてくださいね。
心の中で漠然としていた何かを、
心の中で漠然としていた何かを、
彫刻家・佐々木至が表現してくれているかも知れません。