
神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中の
『光のある場所(ところ) コレクションにみる近現代美術の現実感』を見てきました。
『光のある場所(ところ) コレクションにみる近現代美術の現実感』を見てきました。
「光の現れ」に焦点を当てた約80点のコレクションが紹介されています。
『「近現代美術にみられる多様な現実感のありかたを
光の現れ」に焦点を当てて考える』
という展示です。
日本の画家(芸術家)の手法の変遷がよくわかりました。
こうした変遷をもって、現代の作品が生まれているんですね。
西洋の遠近法と陰影法による写実表現の高橋由一(1828-1894)、
松岡壽(1862-1944)らにはじまる明治期の日本近代洋画。
黒田清輝(1866-1924)らが取り入れた外光派の柔らかな色彩。
1930年代には、内田巌(1900-1953)が静謐なリアリズムを。
阿部合成(1910-1972)や三岸好太郎(1903-1934)が
具象表現にシュールレアリスムティックな感覚を。
空間そのものを作品とする現代美術の内藤礼(1961-)や青木野枝(1958-)。
『美術作品がひとつの視覚的世界として立ち現れるとき、
これを「目に見えるようにする」のは、
実在する外光と、作品の内なる空間を満たす光
色彩と明暗によって構成されるイメージであるといえます』
という展覧会紹介の文章は、
先日のパステル画のレッスンの際にも、
対象物の色は何色なのか?どの色を使えば描けるのかがわからない~
という私の疑問の答えでした。
でも内なる空間を満たす色って???
それを見つけるのは経験知によるものかもしれませんね。