心洗われる「バルビゾンへの道」展

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Bunkamuraで、山形県、山寺にある後藤美術館のコレクションによる
「バルビゾンへの道」(~11月18日(月))を見てきました。
 
バルビゾン派とは1830-70年代頃、
パリ郊外に位置するフォンテーヌブローの森に抱かれたバルビゾン村を拠点に、
田園風景や人々の暮らしを描いた画家たちの集合体のことです。
画家たちは、産業革命と市民革命により「近代」の幕開けを迎えた19世紀のヨーロッパにおいて、
昔ながらの素朴な生活や安らぎをバルビゾン村に求めたのです。
 
第一章は15世紀以降 ヨーロッパ芸術の基根を成す神話・聖書・文学 
 
第二章は17から19世紀にかけて流行した注文肖像画
19世紀に描かれるようになった風俗画
ラファエル前派の画家として有名なミレイなどが見られます。
 
第三章は、19世紀のヨーロッパ各国の静物画を通して、
身の回りの物に目を凝らして描くことで生み出される世界を展覧
 
第四章は、19世紀にヨーロッパ各国盛んになった風景画
風景画は17世紀のオランダで、ひとつのジャンルとして成立し、飛躍的な発展を遂げました。
そして、18世紀に始まった産業革命以降、ヨーロッパの先進国で都市が急速に発展すると、
都市に暮らす人々の田園への憧れが強まっていったのです。
コロー、ミレー、ルソーなど、
バルビゾンの村に集まった画家たちは、自然に即した風景画を目指し、
農村生活や身近な人々の姿、そして田園風景を主要なモチーフとしました。
 
ポスターになっているのは、コローの作品。
フォンテーヌブローの森で制作したものです。
薄い靄のかかっている
銀灰色と緑色の森の景色の抒情的な美しさが、
しみじみと心に入ってきます。
 
海を描いたバルビゾン派のクールべ。
クールベの海が、私のイメージする海と一致しているからなのか、とても好きです。
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ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィの「祈りの聖母」 山寺 後藤美術館所蔵
素敵でしたのでポストカードを買いました。
 
それにしても山形県にこんな美術館があるとは!
と驚いていたら、なんと両親は、
この美術館に行ってみたくて数年前に山形に行ったのだそうです。
「美術館に行くための旅っていうのもいいでしょ」と母。
JR東日本のCMっぽいですねー。
私も「山寺 後藤美術館」を訪れるために、
まったく興味のなかった山形に行ってみたくなっています。
 
遅めのランチは会場のお隣にある「ドゥ マゴ パリ本店」で。
ランチ(1680円)は、選べるメイン(肉料理、魚料理など)に、
充実したサラダとスープのブッフェがつきます。
サラダは、チキンやローストビーフ、魚介類を使ったマリネ風など前菜風なものがいろいろ。
カボチャのスープは、
甘さとクリーミーさがとても気に入りました。
パンも3種類ありましたよ。
 
この展覧会は、17日までですので、お早めにお出かけくださいね。