ゴッホとスーラ

 
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 もうすぐハロウィンですね!
六本木の国立新美術館では、
 
ゴッホの優れたコレクションで知られる
オランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、
スーラ、ゴッホモンドリアンを中心にした、
フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる作品が並びます。
 
印象派を超えて 点描の画家たち」は、
その色彩の歴史、流れに、
実業家のアントン・クレラー・ミュラーさんの夫人ヘレン・クレラー・ミュラーさんが
注目して集めたものだそうです。
というわけで色彩の探究を検証する展覧会となっています。
 
印象派の代表的な画家ジョルジュ・スーラ(1859-1991)は
印象派から更に進めて、
理論に基づく点描による色彩分割を始めます。
純粋色の点で描く、「分割主義」という手法を考案し、
色の組合わせによる視覚的効果を追求します。
その技法と理論は
シニャックに受け継がれます。
 
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)も点描画を描いています。
展示されていた「種まく人」 (1888年 クレラー=ミュラー美術館)は、
今回の展覧会のポスターの作品です。
ミレーに傾倒していたゴッホがミレーの「種まく人」を元に描いた作品です。、
畑には青と補色の橙色が使われています。
ゴッホは毛糸を使って補色の研究をしていたそうで、
ゴッホの絵に使われるような補色の色合わせの
毛糸の束が展示されていました。
天才も、こんな風に努力していたのですね。
 
点描を通過し、色彩分割の究極である
オランダのピート・モンドリアン(1872-1944)の作品は、
三原色に分割された作品で、抽象絵画へと到達します。

ロサンゼルスのパサディナにある
ノートンサイモン美術館の、ゴッホとスーラもご覧くださいね。
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実業家のノートンサイモンが、自分自身で集めたコレクションを展示しているミュージアム
ヨーロッパの14世紀以降の有名な芸術家の作品がずらり!
静かなパサディナの街の美術館とは思えないほどの充実です。
宗教画から抽象画まで、時代を追いながら、
お部屋が分かれて展示されているのでとても見やすい!
適度に目も心も休ませつつ見ていけます。
とても疲れてしまう美術館もありますので、こちらは総合的に素晴らしい美術館でした。
 
アメリカの美術館は撮影も模写もOKというのが嬉しいです!
 
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ドガの彫刻や絵もたくさんあります。