はじめての油絵2

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さて、鍋島先生の二回目のレッスンです。パレットには、白、黒のほか、イエローオーカー、バーントシエンナ、ウルトラマリンの基本的な3色を置きました。これらにペインティングオイルを混ぜて使います。
 
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「形をよく見て描き込んでいきましょう」という難しい課題が・・・。
これ以上よく見ることはできないのでは・・・と思いましたが、
光の当たり方でできる影の色の違いや、周りの色を映した色は、
赤っぽくも黄色っぽくも緑っぽくも見える。
その明暗と陰影を、パレットの中の色で出していく、ということですね。
 
 
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難しいです。どう描き込んでいけばいいのか。いつまで描き込んでいくのか。
いつが終点なのか、先の見えない気分・・・。
 
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筆を3本持って、白、薄いグレー、濃いグレーで描くことを教わりました。
明・中・暗の3段階に光と影を捉えるというのは、なんとわかりやすい!
ここは明、ここは暗、というように、たった3段階なので、見た瞬間に判断できます。
漠然とした感じがなくなって、すいすい(?)色を乗せられます。
 
私のように初めて絵を描く人には、「影で立体を作っていく」というのは、
なかなか理解しにくいのではないでしょうか。
とりあえず、3段階の明中暗で解決!です。
 
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本日はここまで。
無彩色の明暗だけで描いた絵の総称で、油絵の下地として使われる、
このような技法はフランス語で「グリザイユ」というものだそうです。
 
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明暗法を生み出したのは、ジョットと伺ったので、ジョットについて調べてみました。
ジョット(西洋絵画の父といわれる)は、平面的だったそれまでの絵画を、
遠近や明暗をつけて立体的なものにし、後のルネサンス絵画につなげた先駆者なのだそうです。
 
写真は、チマブーエ、ジョットとともにゴシックとルネサンスの橋渡しをした、西洋絵画史上重要な画家の一人である、ドゥッチョの「聖母子」の飾り物です。ジョットの絵を見て「そういえば似ているものがあるわ」と思い出しました。フィレンツェの教会グッズショップで買ったものです。
 
明暗法をマスターすれば、セザンヌみたいな絵が描けるかも!
いよいよ次回で完成!です。