「レオ・レオニ 絵本のしごと」展 8月4日まで

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Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
レオ・レオニ 絵本のしごと」展に行って来ました。
 
レオ・レオニはオランダ生まれ。元ダイヤモンド石工で会計士であった父と、オペラ歌手の母を持ち、
叔父の前衛芸術のコレクション(キュビズム時代のピカソやキリコ)を見て育ったそうです。
広告会社でアートディレクターをしたのち、
フリーのグラフィック・デザイナーとして活躍していました。
『主人公の大きさや配置によって心の動きや感情を手に取るように
見る側に伝える鮮やかな手法は、前衛的なグラフィックデザインの仕事から培われた』
とあるように、グラフィックデザイナーならではの、
コラージュ、油彩、水彩、クレヨン、色鉛筆などを
お話に合わせて使用した、魅力的な作品を見ることができます。

レオ・レオニといえば、優れた絵本の代表として有名な『あおくんときいろちゃん』が思い浮かびますが、
スイミー』をご存知の方が多いのかも。小学校の教科書に載っていたらしいので。
絵の楽しさ素晴らしさだけでなく、内容の深さもレオレオニ作品の魅力です。
 
展覧会は内容別になっています。
1:個性を生かしてーちょっぴりかわり者のはなし
2:自分は自分ーみんなとちがうことは すばらしいこと
3:自分を見失ってーよくばりすぎはよくないはなし
4:知恵と勇気ー小さなかしこいゆう者たちのはなし
 
展示を見ながらお話を読み進めていくと、レオ・レオニの絵本だけで、
大事なことをすべて教えられそう!
完璧な子育てができちゃうんじゃないかしら、と思うほど。
娘にも『あおくんときいろちゃん』以外のものも読んでおけばよかったわー!
 
レオ・レオニが絵本を作りだしたのは49歳。
お孫さんのために、電車の中で紙をちぎってコラージュ作品をつくり、
お話を聞かせたのが最初だそうです。
お孫さんを可愛がる心とレオ・レオニ自身の遊び心から生み出された絵本だからでしょうか、
自分自身を投影できる主人公に、子どもの心はぐっと引き寄せられるのですね。
子どもって教訓的なものは見破りますから。
 
「絵本のしごと」に感動する展示です。
お子さんと出かけてもよいですね。
大人も欲しくなるような、レオ・レオニグッズも、たくさんありましたよ。
 
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21日までは「ドゥ マゴ パリ祭」も行われています。
フランスでスタッフが買い付けた小物や、「ドゥ マゴ」のパンや、
ドレッシングやサブレなどなど、可愛い屋台が並んでいます。