はじめての油絵

 
湘南美術アカデミーで鍋島正一先生の油絵クラスの
第一回目がありました。
 
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石膏のりんごです。白い布の上に白いりんご。
絵具がいろいろあるのに、なぜ白ON白?
 
布地にりんごの影ができています。
レンブラントみたいに影を意識して描いてみようかしら?
 
最初は鉛筆でデッサンします。
 
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鉛筆デッサンでつかんだ配置のイメージを元に、いよいよキャンバスに描いていきます。
全卵とリンシードオイルを混ぜたものに、
バーントアンマー(絵の具の顔料)を合わせたもので下絵を書きます。
りんごは丸ではなく四角をイメージするとよいそうです。
 
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白いキャンバスの上に白い布地と白いりんご。
なので、下絵のりんごを白で塗っていると・・・
 
「白の中にもいろいろな白があるでしょう。
影のところは暗い白。光が当たるところは明るい白。
花瓶の花が映って色がついているように見える白もあるでしょう。
白の見え方は人それぞれですから、見えたように描いてくださいね」
 
先生にそう教えていただき、白い布地と白いりんごをジッと見つめていると、
色彩豊かな白の世界が見えてきました。
 
パレットに、白と赤・青・黄色の基本三色を出してみましたが、
この3色をどうしたらよいものか?使い方がわからない・・・。
 
「それぞれの色はピアノの鍵盤みたいなものなんですよ。
白鍵と黒鍵を使うことで美しい音楽が奏でられるでしょう。
他の色とのハーモニーでそれぞれの色がいかされるんですよ」と先生。
 
調和させるために、基本の三色に白を混ぜてみました。
 
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敷物が白なので、背景は全部白にするつもりでしたが、
なんと先生は白い布地の途中に線を引いて「黒にしてはどうでしょうか?」と
黒い絵の具を出してくれました。
 
えーっ?黒?モネは黒を使わなかったわー。私も黒は使いたくない~。
モネが黒を使わなかったということで、
きれいな絵を描くには黒は使わない方がよいと思っている私。
 
一瞬動揺しましたが、先生はざざっと背景を黒にしていきます。
キャーツ!どうなっちゃうの、私の絵。
 
あらあら、急に画面が「絵」らしくなって、
りんごと布地が際立って見えて、
なんだかいい感じ!
ちょっとセザンヌっぽくなりそう???
 
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初回はここまで。
先生が整えてくれたので、りんごの形がきれいです。
 
白ON白でも白じゃなかった・・・。
白の中の色を見つけて、画面に色を乗せていくのは楽しい作業でした!
 
そして、日常の中でも、
ベージュは単にベージュじゃなく、
黄色は黄色じゃないことに気が付き、
散りばめられている色の多さに感激している私です。
 
次回の授業が楽しみです。