東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」10月8日までです。

イメージ 1

東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」を見てきました。

藤田嗣治は、面相筆による線描と独自の技法による「乳白色の肌」の裸婦像で、
西洋画壇の絶賛を浴びたエコール・ド・パリの代表的な画家です。

大人気の展覧会で、日本人は本当にフジタが大好きなのだと、あらためて感じますが、 
藤田の作品や人生が広く知られるようになったのは、ここ10年あまりのことだそうです。

フランスに帰化し、ランスでカトリックの洗礼を受けレオナール・フジタとして晩年を送ったフジタ。
手がけた「フジタ礼拝堂」や、作品の多くは、ランスの美術館にあるのです。

日本に戻り戦争画を描かなくてはいけなかった藤田。
その後、戦争画を描いた画家たちへの対応などに嫌気が差し、1949年に日本を去ってしまうのです。

モンパルナスでモディリアーニの隣に住み、ピカソやパスキンやキスリングとも友好を深めた藤田。
フランスに帰化しながらも、和食や浪曲が好きだったフジタ。
厚い信仰心。

フジタの作品を見る機会は、意外と多くありますが、
本展覧会は、猫や女性はもちろん、宗教画も戦争画も見ることができ、
藤田の全貌を、より深く知ることができる展覧会だったと思います。

湘南美術アカデミー