三菱一号館美術館で開催中の「印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション展」に行ってきました。
吉野石膏コレクションは、石膏建材メーカーの吉野石膏株式会社と吉野石膏美術振興財団が有する美術コレクションです。
ルノワールの初期から晩年までの重要な作品、モネ、ピサロ、シスレー、セザンヌや、ピカソの肖像画、国内有数の質と量を誇るシャガールの油彩画など、フランス近代絵画の流れを一望できる72点を見ることができました。
1章:印象派、誕生~革新へと向かう絵画~
2章:フォーブから抽象へ~モダン・アートの諸相~
3章:エコール・ド・パリ~前衛と伝統のはざまで~
ルノワール、ドガ、カサットによるパステル画も見どころです。
パステルで描き出された、ルノワールの美しい水色や、ドガのバレリーナのチュチュの透明感!
パステルの魅力にあらためて感動します。
ゴッホの<雪原で薪を運ぶ人々>1884年は、ミレーに影響を受けたオランダ時代の作品。田園や農夫が描かれた暗い色調の絵です。なかなか見る機会がない作品ではないでしょうか。私は実物を初めて見たと思います。
ルソー<工場のある町>1905年は、<飢えたライオン>1905年、と同じ年に描かれたものですね。ルソーらしい不思議さにハマる絵です。
この素晴らしいコレクション、どこにあるのかしらと思ったら、山形美術館に寄託されているそう!なかなか見に行けないのが残念です。
三菱一号館美術館での開催中に、ぜひお出かけくださいね。