森アーツセンターギャラリーで
「世界遺産 ポンペイの壁画展」を見てきました。
ローマ帝国全盛時代に数百年間にわたり栄えた都市でした。
79年8月24日。
イタリア南部、カンパニア地方にそびえるヴェスヴィオ山が大噴火し、
ポンペイやエルコラーノなど周辺の街々は、一瞬にして、その時のそのままの姿で、
火山灰の下に埋没したのです。
18世紀半ばになって本格化した発掘作業により、
遺跡の後、家屋、壁画、調度品、生活用品などが、2000年前の当時のまま現れました。
それらを見ることのできる展覧会!
夢のような展覧会です。
2000年前の壁画(もちろんフレスコ画)は、壁から絵の部分を削り取って(?)持ってきたものです。
こんな貴重なものが、遠く日本まで来てくれるなんて・・・。
古代ローマの人々が好んだモチーフや構図、制作技法を見ることができます。
ギリシア神話を描いたものが多かったようです。
遠近法を使い、だまし絵のような壁画もありました。
特に素晴らしいのは、過去一度を除いてイタリア国外に出たことがないという
「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」。
2000年前のフレスコ画とは信じられない奇跡の美しさ!
また「カルミアーノの農園別荘」と呼ばれる建物の一室が一部再現され、
“ポンペイの赤”が印象的な16枚の壁画パネルを、
2000年前の室内空間のように展示し、鑑賞できるようになっていました。
素晴らしい壁画の数々…。
すいていたので、ゆっくり鑑賞できましたが、もう一度見に行きたいと思うほど、魅力のある展覧会でした。
このような価値ある展覧会は、なかなかないと思います。
ぜひぜひ見てくださいね。7月3日(日)までです。
こちらは、パーティーで出かけた、横浜のレストラン「スタビアーナ」。
柔らかい色合いの壁画がありました。
その街を南北に縦断するのが“スタビアーナ通り”
その大通りは、活気に満ちていて新鮮な食材で溢れていたのだそうです。
ポンペイの食の豊かさを、思いがけないところで知ることとなりました。