横浜そごう美術館 「高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展」14日までです。

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そごう美術館で、「高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展」を見てきました。

2020年に金剛峯寺に奉納予定の襖絵です。

素晴らしい襖絵に、感動しました。
作者は、

「崖も滝もこれ以上のものはもう描けない」と述べています。

「絵は、描いている間は私のものですが、ある日突然もう私のものじゃないと思ったんですね。それが完成の瞬間だったんです」

「私の全身が道具となってその形を画面に浮かび上がらせたという、とても不思議な制作方法でした」

高野山総本山金剛峯寺発行の「そらうみ」に書かれた、
千住氏の言葉から、この作品の素晴らしさが伝わるのではないかと思います。





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<瀧図> 上から絵具を流していくことで、自然な形がそこに生まれています。
制作過程の映像の中で、「これまでにしたことのない技法」と語っていました。

<断崖図>は、まず和紙を手で揉んで皺をつくり、凸凹を作ってから岩絵の具を付着させています。「平面の彫刻」という言葉が書いてありましたが、本当に彫刻のように見えます。


40メートルに及ぶ42面の襖絵の、制作中の気持ちや完成時の気持ちが、
そごう美術館でいただいた、「そらうみ」を読むとよくわかります。
1200年の高野山の歴史を受け止め、1000年先まで残る作品を描くということの重み。

1000年後の世界の人たちは、どんな風にこの襖絵を見るのでしょうか。
飲みこまれそうな迫力の崖を開くと、水しぶきをたてて流れる滝が現れる襖絵。
襖という素材を最大限に魅力的に使っていることにも驚くかしら…。




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石膏の鹿の壁掛けオブジェが並んでいたり、なんだか不思議な雰囲気ですが、意外と落ち着きます。


そごう入口すぐの、ポルタ内にある、パッパーレ・ヴィーノで、炭水化物抜きダイエット中の友人とランチ。
お肉三種類のどれか+サラダ、のランチを選択すると、大きなボールで、たっぷりサラダ!
好きなソースが選べるお肉も、ボリューム満点です。