東京都美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」展 1月8日までです。

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浮世絵を400枚以上もコレクションしていたというゴッホ
溪斎英泉の浮世絵<雲龍打掛の花魁>1820~1830年と、ゴッホの<花魁>1887年 を同時に見ることができました。

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こちらは帰りに立ち寄った、黒田清輝の記念館で展示中の作品。
<昔語り下絵(舞妓)>1896年。しなやかな身体のラインが<花魁>に似ているような・・・

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<種まく人>の手前の大きな幹は、広重の「江戸名所 亀戸梅屋敷」とよく似ています。

黒田清輝の<残雪>も、太い幹が2本描かれている作品で、<種まく人>に似ています。
黒田記念館のHPでご覧ください。

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明らかに浮世絵の影響があるとわかる作品もありますが、
この作品はどこに?と思ったのが<アイリスの咲くアルル風景>1888年
地平線の位置を高く書いているところが浮世絵の影響なのだそうです。
日本絵画では、普通に見てきた気がしますが、それまでの西洋絵画ではなかったものなのです。

「ポプラ林の中の二人」1890年では、樹木の幹が画面をさえぎるように描かれています。
浮世絵では、よく見る描きかただと思います。

日本を愛したゴッホですが、日本人も、どれほどゴッホを愛していたかを知ることができました(日本にゴッホを紹介したのは「白樺派」)。

佐伯祐三や前田寛治らが、医師ポール=フェルディナン・ガシェに遺された作品を観に、そしてゴッホの眠るフランスのオーヴェールを巡礼しています。
ガシェ家に残された『芳名録』が公開されていました。


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ゴッホの映画「ゴッホ 最期の手紙」公開中です。

新刊書、バーナデット・マーフィー著、山田美明訳『ゴッホの耳 ‐ 天才画家 最大の謎』も話題になっていますね。ダヴィンチニュースレビューを書きましたので、よろしければこちらもご覧ください。

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黒田清輝 <台所>

東京都美術館ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」は8日までです。