さらに戦後日本画の変革に挑んだ横山操や、
江戸時代初期の奇想の絵師・岩佐又兵衛など約60点も見ることができます。
菱田春草は、病気のために目が見えなくなりそうになり、病気を治す期間、
子どもたちと代々木公園を散歩していました。
病気が治って描いたのが「落葉」だそう。
目が見えなくなったら画家としてどのようなことになるのか・・・。
子どもたちと散歩する公園の木々や落ち葉、小鳥の姿をしみじみと目に焼き付けたことでしょう。
目が治ったすがすがしい気持ちと、対象を澄んだ心で見つめていたであろう心持ちが、
「落葉」の、木や枝や葉っぱのない、空間の部分からも感じられて、優しい気持ちになれる作品です。
戦後の画家としては、三上誠、横山操、
母を信長に殺され、数奇な生涯を辿った謎の絵師、岩佐又兵衛は最も多く並んでいます。
日本画を革新した画家たちの、時代を超える名品を、ぜひ見にいらしてくださいね。
2月16日(火)までです。