モダングラフィック技法講座  コラージュ

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井手章先生の、モダングラフィック技法講座、今回はコラージュ(collage)です。
「コラージュ(collage)」は、「coller」というフランス語に由来する言葉で「糊で貼る」という意味があります。

この方法は以前からあったのですが、パブロ・ピカソの《籐椅子のある静物》(1912)により、美術史において絵画制作の手法として価値づけられました。これは、キャンバスに描かれた籐椅子に、「籐の網目」が印刷されたオイルクロスが直接貼り付けられたものです。

同年、ジョルジュ・ブラックは、木目模様を入れた紙片をそのまま支持体へと貼り付けた「パピエ・コレ(papier colle)」作品をつくります。

パピエ・コレは「貼り付けられた紙」という意味で、紙のみを貼り付けた作品のこと。
この「パピエ・コレ」に使用されている技法の多くが「コラージュ」の先駆けと言われており、
パピエ・コレをより3次元的に表現した技法が「コラージュ」とも言われているそうです。

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コラージュと、フロッタージュ技法も使用した、生徒さんの作品。

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やわらかい魅力が出せるのもコラージュの魅力。
こちらも古い美術雑誌などから、素材を切り取りました。