三井記念美術館で「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」を見てきました。
装飾磁器の展覧会は珍しいです。
大好きなロイヤル・コペンハーゲン、KPMベルリン、マイセンの、
アールヌーヴォー作品を見ることができて、幸せでした。
アールヌーヴォーであっても、やはりロイコペはロイコペ。マイセンはマイセンらしさがあるものですね。
釉下彩を伴った作品の美しいこと!
使える色数が少なく、滲みやすい色の境目を金の縁取りで目立たなくしているものです。
確立後の作品と比べてみると、進化がよくわかります。
日本では、宮川香山の「釉下彩龍文花瓶」が1880年に制作されています。
宮川香山の釉下彩を伴う作品は、エレガントな美しさがありますね。
(香山らしい白クマが2頭いる花瓶もありました)
アールヌーヴォー作品の技法としてかかせない「釉下彩」とは、
釉薬の下(成形した素地の上)に絵具(顔料)で文様を描く加飾法。
多彩色の絵付けを示す場合が多い。顔料は一般に酸化金属。
塩川コレクションがとても多く、興味がわきました。
塩川博義氏(日本大学教授・陶磁器コレクター)のコレクションなのだそう。
アールヌーヴォーはガラスもよいけれど、実は磁器もエレガントで素晴らしいですね。
31日までですので、お見逃しなく。
入口は涼しげ。かわいいニモとドリーが泳いでいます。