第62回 東京芸術大学 卒業・終了作品展 伊藤久也さん

 
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東京都美術館と学内などでさまざまな作品を見ることができました。
 
先端芸術表現科を今年修了する伊藤久也さんは、
湘南美術アカデミーで三木先生に学び、
東京芸術大学美術学部彫刻科に入学、
大学院は先端芸術科に転科されて、今年が修了になります。
 
「三木先生に徹底的に鍛えられた」とおっしゃる伊藤さんは、
芸大ほか、いくつか有名美大を受験しすべて合格。
「僕は芸大一本で大丈夫って言ったんだけどね」と三木先生。
 
さて、その伊藤さんの卒業制作は、映像も取り入れたインスタレーション
空間には、古い木のタンス、おばあさまからのお手紙を貼り付けたジャケット、
おばあさまが洋裁店時代に集めた端切れを張り付けた洋裁のボディ。
 
先端芸術表現というのは、難解だわ・・・と思いつつ、
しばらく伊藤さんの作った空間に身を置いていると、
歴史とか念とか、
そういった感じの重厚なエネルギーが伝わってきたのです。
 
洋裁店を営んでいたおばあさま、彫刻家の伊藤さん。
伊藤さんの手仕事の遺伝子はご両親にはないものだそうで
おばあさまから受け継いだもののようです。
 
二人はそれぞれの技術を交差させながら二つの作品を作ります。
ミシンを習いながら作ったジャケット、
カラフルな端切れをバランスよく貼り付けた洋裁のボディ。
 
伊藤さんがご自身を形成するものを形にした展示だと思いました。
自分や自分の大事なものの回りに積み重なり自分を形成する見えないもの
それを形にした、
というように私は感じました。
 
芸大って面白い学校ですね。
素晴らしく魅力的でテンションが上がります。
芸大リポートはまた次回に。