休憩スペースからは音楽学部が見えます。
芸大通信 No.30
東京芸術大学大学美術館にて開催中の
を見てきました。
日本の画家はどのように西洋美術を取り入れ、
西洋人はどんな日本美術に驚いたのか。
“ダブル・インパクト”を探っています。
劇画チックで、今見ても明治時代のものとは思えない。
高橋由一の水彩画
(ワーグマンが、大勢で入る日本の浴場に驚いて描いた絵を模写したもの)
も見られます。
横山大観の「滝」は、朦朧画(もうろうが)というものだそうです。
ターナーなどにより、19世紀の英国中心に発展した水彩画の風景表現。
先日、目黒の郷さくら美術館で日本画家の方に、
好きな洋画家をうかがったところ、
ターナーとおっしゃっていたことを思い出しました。
日本画と、朦朧体という共通性もあったのですね。
いただいた芸大通信の「研究室探訪」は、
「日本画 大学院第三研究室」。
手塚教授が模写の意味を語っている、
素敵な文が載っていましたので、抜粋しておきますね。
『理論的な分析ではなく、日本の文化のうちで最も美しいものを模写することによって、
自分の心とからだの中に、美しい形、美しい色が入ってくる。
それを基準に、ものごとを見たり考えたりできるようになるのです。
模写によって作者と自分を重ね、追体験することにより、
自分はこの作品を読むことができた、理解することができた、
という自信も生まれてきます』
ダブルインパクトは17日までです。
ぜひおでかけくださいね。