芸大美術館「ダブルインパクト」は17日までです。

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休憩スペースからは音楽学部が見えます。 
 
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芸大通信 No.30
 
 
東京芸術大学大学美術館にて開催中の
を見てきました。
 
日本の画家はどのように西洋美術を取り入れ、
西洋人はどんな日本美術に驚いたのか。
 
約150点の展示作品は、
アメリカのボストン美術館東京芸大のコレクション。
幕末から明治期、日本と西洋が互いに受けた
“ダブル・インパクト”を探っています。
 
小林永濯(えいたく)の「菅原道真天拝山祈祷の図」は、
            劇画チックで、今見ても明治時代のものとは思えない。
 
高橋由一の水彩画
(ワーグマンが、大勢で入る日本の浴場に驚いて描いた絵を模写したもの)
も見られます。
 
横山大観の「滝」は、朦朧画(もうろうが)というものだそうです。
ターナーなどにより、19世紀の英国中心に発展した水彩画の風景表現。
 
この西洋画風の大気描写を、日本画の新しい表現として、
岡倉天心の指導のもと、
横山大観菱田春草日本美術院の画家
たちが実験していたのだそうです。
 
先日、目黒の郷さくら美術館で日本画家の方に、
好きな洋画家をうかがったところ、
ターナーとおっしゃっていたことを思い出しました。
日本画と、朦朧体という共通性もあったのですね。
 
いただいた芸大通信の「研究室探訪」は、
日本画 大学院第三研究室」。
 
手塚教授が模写の意味を語っている、
素敵な文が載っていましたので、抜粋しておきますね。
 
『理論的な分析ではなく、日本の文化のうちで最も美しいものを模写することによって、
自分の心とからだの中に、美しい形、美しい色が入ってくる。
それを基準に、ものごとを見たり考えたりできるようになるのです。
模写によって作者と自分を重ね、追体験することにより、
自分はこの作品を読むことができた、理解することができた、
という自信も生まれてきます』
 
ダブルインパクトは17日までです。
ぜひおでかけくださいね。