貴婦人と一角獣展(7月15日まで)

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国立新美術館で「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展」を見てきました。
 
以下HPより
『各個1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーです。
19世紀の作家プロスペル・メリメジョルジュ・サンドが言及したことで、一躍有名になりました。
千花文様(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていますが、残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”など諸説あり、いまだ謎に包まれています。
本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、1974年のことで、アメリカのメトロポリタン美術館でした。 本展は、この中世ヨーロッパ美術の最高傑作の誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてを日本で初めて公開するもので、タピスリーに描かれた貴婦人や動 植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読みといていきます。
クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を紹介します。』
 
羊毛と絹でできた、大きくて美しいタピスリー。主役の貴婦人の表情やしぐさ、侍女、一角獣、獅子、メインの小動物の背景に散りばめられたミルフルールや鳥、動物が可愛らしく、うっとり度の高い展覧会です。
タペストリーの中に描かれた旗や、ユニコーンや獅子が身に着けている盾には、
フランス王シャルル7世の宮廷の有力者だったジャン・ル・ヴィスト(Jean Le Viste)の紋章(三つの三日月)があり、彼がこのタペストリーを作らせた人物ではないかと見られているそうです。
ジャン・ル・ヴィストがリヨン出身であり、獅子の「lion」はリヨン「Lyon」から、一角獣は、足が速いためフランス語で「viste」(すばやい)とル・ヴィスト(Le Viste)の一致によるものと言われているそうです。

どのタピスリーでも優しく夢見るような表情の一角獣と、やんちゃで活発な表情を見せる獅子は対照的で、リヨンとル・ヴィストの一致から選ばれただけではなく、何かの意味があるような気がしてしまいます。
 
ところで、この作品を作中で賛美したことによって世の中に知らせたのは作家、ジョルジュ・サンドですって!
ジュルジュ・サンドといえばショパンの、あの年上の恋人ではないですか。
美しい恋人、というより力強い母性的な魅力でショパンに迫り、ショパンを手のひらで転がすように翻弄した男装の女性。サンドの子どもたちとの葛藤もありながら、そうした中でショパンは素晴らしい曲をいくつも書いたのです。あの英雄ポロネーズジョルジュ・サンドとの時代に生まれた作品の一つですから、恐るべしサンドの手腕!
 
この展覧会は7月15日(月・祝) までですのでぜひ。
ノートやシール、銀座和光で売っているような動物柄のハンカチなど、可愛らしいモチーフをいかしたお土産も充実しています。
 
遅めのランチはミッドタウンすぐのガストン&ギャスパー
生パスタのお店です。
ランチセットはパスタにサラダ、フォカッチャ、ドリンクが付きます。
お店オススメの、うにクリームパスタセットは1580円です。
展覧会の半券で、ミニデザートがいただけますよ。
 
NHK趣味Do楽で「城戸真亜子の 油絵って楽しい!」が始まりました。
第一回目は、中尾ミエさんと内藤大助さんが、気に入った名画の一部を模写してみることにチャレンジ!
お二人とも上手でした~。