モロー美術館内の様子
フランスの象徴主義の画家モローは、パリに生まれパリで亡くなりました。
印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローは、
聖書やギリシャ神話に題材をとった、幻想的な世界を描いたことで知られています。
象徴主義の先駆者・モローの作品は19世紀末の、『世紀末』の画家や文学者に影響を与えました。
エコール・デ・ボザールのモロー先生の元からは、マティスとルオーという巨匠が生まれています。
モローは、シャセリオー、ドラクロワなどロマン派の影響を受けています。
様式的には、ルネサンス期から19世紀前半までに活躍した、
マンテーニャ、ベッリーニ、アングルなどから影響を受けているそうです。
ヨハネの首は、銀のお盆に乗せられて届きます。
目に見えない精神世界を描いているのだそうです。
憐れんで現れたのか、、、
サロメの衣装や、場面の装飾は、オリエント趣味の影響を強く受けているそうです。
レースのように細かく描かれた模様が独特で、さらに神秘的な雰囲気を作っていて、
<一角獣>も、とても素敵でした。
一角獣と寄り沿い見つめ合う女性。
なんとも甘美な雰囲気です。
聖マリアと一角獣が描かれた作品をよく見かけますが、
一角獣は処女にしかなつかないそうです。
モローの世界をたっぷり味わえる展覧会です。
湘南美術アカデミー