六本木1丁目駅からすぐ、泉屋博古館(せんおくはくこかん)分館で
開催中の「有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美ー万国博覧会の時代」に行ってきました
江戸時代初期(17世紀初頭)に生まれた日本で初めての磁器です。
硬くてツルツルしていて、白磁器なので特に絵付けが素晴らしい。
17世紀後半になると、東インド会社が買い付けるようになり、
つまり有田焼と伊万里焼は同じものなのです。
職人たちの超絶技巧による作品は見応えがあります。
とくに香蘭社(こおらんしゃ)の磁器がたくさん見られて、とてもよかったです。
香蘭社といえば、独特の青と金と白、そして少し朱色っぽい赤のイメージがあるのですが、
上品で、清々しいのが魅力。
展示作品の色使いや絵柄から、今に繋がる香蘭社の美のルーツを感じることができました。
「香蘭社」という、記憶に残りやすい、なんともエレガントな名前は、
中国の古典の「君子の交わりはその香蘭の室の如し」という言葉と、
名前の響きがカオリン(粘土)に似ているということが由来となったそう。
300年前のネーミングは、今も芳しい香りを放っていますね。
久々に銀座の香蘭社に行きたくなってしまいました。
こんなに大きな窯があったのね、と驚くほど大きな作品や、
二匹の犬の置物など、有田焼のすべてを楽しめる展覧会です。
12月4日までです。
美術館の向いはスウェーデン大使館。