泉屋博古館分館で 4日まで。「有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美ー万国博覧会の時代」

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六本木1丁目駅からすぐ、泉屋博古館(せんおくはくこかん)分館で


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有田焼とは、佐賀県の有田町で製造される磁器のことです。
江戸時代初期(17世紀初頭)に生まれた日本で初めての磁器です。
硬くてツルツルしていて、白磁器なので特に絵付けが素晴らしい。

17世紀後半になると、東インド会社が買い付けるようになり、
伊万里港から輸出されたため、伊万里焼とも呼ばれます。
バブル期に向かうあたりにブームとなった「古伊万里」は、江戸時代に焼かれた古い伊万里焼のこと。

つまり有田焼と伊万里焼は同じものなのです。
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職人たちの超絶技巧による作品は見応えがあります。

とくに香蘭社(こおらんしゃ)の磁器がたくさん見られて、とてもよかったです。
香蘭社といえば、独特の青と金と白、そして少し朱色っぽい赤のイメージがあるのですが、
上品で、清々しいのが魅力。
展示作品の色使いや絵柄から、今に繋がる香蘭社の美のルーツを感じることができました。

香蘭社」という、記憶に残りやすい、なんともエレガントな名前は、
中国の古典の「君子の交わりはその香蘭の室の如し」という言葉と、
名前の響きがカオリン(粘土)に似ているということが由来となったそう。
300年前のネーミングは、今も芳しい香りを放っていますね。
久々に銀座の香蘭社に行きたくなってしまいました。

こんなに大きな窯があったのね、と驚くほど大きな作品や、
二匹の犬の置物など、有田焼のすべてを楽しめる展覧会です。
12月4日までです。
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美術館の向いはスウェーデン大使館
スウェーデンの建築家の建物が目をひきます。クリスマスの飾りが見えます。


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美術館の少し先にはスペイン大使館
又木啓子展「光の鼓動」、開催中(12月3日まで)。

大使館に入ると、リヤドロの人形がありました。
こちらはスペイン・バレンシア地方で生まれたポーセリンアート(こちらも磁器ですね!)。
光の取り入れ方が面白い空間が広がり、スロープを降りると、展示会場でした。


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さらに、その先のホテルオークラ別館まで。クラシカルなクリスマスツリーがシックで素敵です。

泉屋博古館のあたりは、大使館も多く、東京でも緑豊かなところです。
展覧会とお散歩を楽しみに、お出かけくださいね。