蝦名協子先生「大人のアトリエ」 生徒さんインタビュー

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「油絵を描いてみたいのですが、経験がありません。今からでも大丈夫でしょうか」
という中高年の方からのご質問が多いということで、
初めて習う方の指導にも定評のある、蝦名協子先生
「大人のアトリエ」月曜日のクラスの生徒さんにお話しを伺ってきました。


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蝦名先生の生徒さんの作品を見せていただくと、いくつからでも始められることを実感します。
むしろ、豊かな人生経験があればあるほど、個性的にキャンバスを彩ることができるのだと感心します。

アメリカ人なら誰もが知る国民的画家・グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)が
本格的に筆を握ったのは75歳。
写真史に残る女性写真家・ジュリア・マーガレット・キャメロンが初めてカメラを手にしたのは48歳。
いくつからでも始められるお手本です。

「生きること」がもっと楽しくなる美術教室・湘南美術アカデミーで、
これまで培ってきた感性を、作品として形に表してみませんか?

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長谷川操さん 60代(2015年7月に入会)

「絵を習い始めてから、毎日があっという間に過ぎていきます」とおっしゃる長谷川さん。
元保育士さんらしい、優しい笑顔が魅力的な長谷川さんは、退職してから、絵のレッスンを始めたそうです。
作品が出来上がるたび、お部屋に飾るそうで、奥様の力作を、ご主人も楽しんでいらっしゃるご様子。
暮らしの中に、ご自身の作品が生きている、素晴らしい日々を語ってくださいました。

マンションの管理人さんがお辞めになった後、ご自身で描かれた絵葉書を送ってくださいました。
マンションを入れた構図が素晴らしく、とても感心し、絵が描けたら楽しいだろうなと思いました。
お目にかかった際に「絵を習うのなら、構図をしっかり勉強した方がいい」とのアドバイスをいただき、
同じマンションのお友達から、蝦名先生を紹介していただきました。

湘南美術アカデミーのよいところは、まず藤沢駅に近いこと。
お教室が明るく、教材も豊富に揃っているところですね。
蝦名先生は、はっきりとアドバイスしてくださいます。熱心さが伝わってくるご指導なので、やる気になります。

10年くらい習っている皆さんと、同じモチーフを使ってのグループレッスンです。
私は油絵のデッサンにあたるグリザイユのレッスンから始めました。

個性を大事に考えるご指導なので、同じモチーフでも皆それぞれ、まったく違う作品になるのが面白い。
描いている作品を一同に並べて、先生のアドバイスを聞く時間があり、それがとても勉強になります。
「こうしたかったのにできなかった」という部分が、少しずつできるようになってくる喜びを実感し、
レッスンの日が楽しみで、毎日ワクワクしながら過ごしています。

レッスンは12時半に終わるので、皆でランチをして帰るのも楽しみです。
お教室は駅から近いので、周りには安くておいしいランチができるお店がいっぱいあるんですよ。

明るくて楽しい、優しい方ばかりなので、すんなりクラスに溶け込むことができました。
和気あいあいというだけでなく、レッスン中は皆、自分の作品に向き合い真剣にのぞんでいます。
集中している、心地よい時間です。


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加藤幸太郎さん 94才(2004年に入会)

今年の夏、第15回かながわシニア美術展・洋画部門で
審査員賞(かながわシニア美術展審査員賞)を受賞した加藤さん。
「応募作品168点が並ぶ中、明るくポップな加藤さんの作品は、かなり目をひいていました」と蝦名先生。

「気骨のある」という言葉がピッタリの、ダンディな加藤さん。
本当に強い人は、穏やかでユーモアに溢れているものだということを教えてくれる、人生の大先輩です。
加藤さんの目と頭を通過すると、あらゆるモチーフが、カラフルで不思議楽しい、加藤さんの絵の世界の仲間となって、輝き出します。
絵を描くことを日課としている加藤さんに、美術アカデミーとの出会いや、ご自身の制作などについて、伺ってみました。

2004年に蝦名先生のクラスに入り、もう12年になります。
建築事務所を退職して、時間ができたので、写真を習いたいと思ったのですが、
当時、写真はとてもお金がかかる趣味だったので、あきらめて、広告で見た美術アカデミーの見学に行き、
大人のアトリエに入りました。

蝦名先生は、生徒の個性を大事にしてくれます。
的確なアドバイスに、いつも感心しており、蝦名先生だから、これまで続いたのだと思っています。
自分の子どものような年齢の、若い方々と一緒に絵を習う時間は楽しいひとときです。

レッスンで描いた絵の続きを家でも描きます。
毎晩8時にお酒を飲んで、2時間くらい描きます。以前は3時間くらい描いていたんですよ。
キャンバスに向かうと、次に使いたい色が自然に浮かんでくるので、思いのままに色を載せていくと、こんな絵に仕上がっているんですね。

「絵作り」も、絵を設計するということですから、昔の仕事が多少役にたっているところもあるのかな?
どんどん出来上がる作品は、欲しいと言ってくれる人や親戚にあげたりもします。
朝はワインが目覚めの一杯、お酒と絵を描くことを楽しみながら日々を過ごしています。

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第15回かながわシニア美術展・洋画部門・審査員賞(かながわシニア美術展審査員賞)の
加藤幸太郎さんの作品「一輪車」


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蝦名協子先生   作品: 蝦名協子

生徒さん、それぞれの個性を大事にしています。
どんな絵を描きたいのか、まずは、ご自身を知っていただきたいと思っています。

ご自身の個性をいかした表現を自然に身につけるため、
20世紀美術史の流れに沿って、色彩分割やコラージュといった絵作りを学びながら、
技法のテクニックを身につけていくという授業スタイルを作り、ずっと続けています。

美術史は、印象派から始まってシュールレアリズムまで。
たとえば印象派だと、モネなど印象派の絵を背景に置き、前にモチーフを並べます。
ピカソの絵がテーマの時は、ピカソの絵に描かれていたような色合いのアフリカのお面などです。
今は美術史が終わり、3原色をテーマにしています。

描いている途中と最後に、全員の絵を並べて、作品の講評をします。
他の方の作品を見ること、講評を聞くことは、とても勉強になります。
グループレッスンならではのメリットですね。

入ったばかりの方は、同じモチーフを使って、
まず、デッサンと油絵の中間の技法である、グリザイユをします。
グリザイユを学びながら明暗、質感、量感といった調子の勉強ができるのです。

小学校、中学校時代の美術の授業の評価は、絵を描くうえで、まったく関係ありません。
描いてみると新たな発見があるはずです。
どの教室も静物、人物、風景、デッサン、色の勉強をしていますので、
どうぞ気軽に始めてみてください。

東京藝術大学油画科卒。 1971年 同大学院終了。 1973年 国画会新人賞。 1981年 国画会会員となる。


大人のアトリエ
月曜教室 第1・3・5週月曜(月2回)
10:00~12:30 油彩画・アクリル画
個性的な表現を自然に身につけるため、美術史の流れに沿ったモチーフを通して
基礎から楽しく学べます。

大人のアトリエ
木曜教室 第1・3・5週木曜(月2回)
13:30~16:00 油彩画・アクリル画

大人のアトリエ
金曜教室 第1・3・5週金曜(月2回)
10:00~12:30 水彩画・油彩画・アクリル画

展覧会のエスキース教室
(上級クラス) 第1・3・5週木曜(月2回)
10:00~12:30 作品の下絵・デッサン・水彩
コラージュ・ドローイング
公募展、個展等の展覧会出品作品を下絵から指導。