ワタシが日本に住む理由 カテリーナさん出演 3月9日19時49分~ BSテレ東

キエフ州イヴァンキフ市の郷土史博物館がロシアの侵攻により焼失したという。
小さな美術館で、ウクライナの民俗画家マリア・プリマチェンコの作品25点を所蔵していたが、すべて焼失したという。」

というニュースが入ってきました。

ウクライナには、文化の中心都市であるリビウにある国内最大級のアンドレイ・シェプティスキー国立美術館や、キエフにあるウクライナ美術館など、
いくつかの美術館、博物館があるほか、キエフ修道院建築群など7カ所の世界遺産があるのです。

美術手帖の「ウクライナ侵攻における美術分野での主な動き」の記事をぜひご覧ください。
マリア・プリマチェンコの作品も見ることができますので。

 

湘南美術アカデミーでは、ウクライナ人のモデルさんに定期的にきていただいています。

ウクライナの楽器・バンドゥーラ奏者でモデルのカテリーナさんによるバンドゥーラの演奏会を度々開催し、4月にも予定していたところでした。
親しみやすく、真面目であたたかい人柄のウクライナ人のモデルさんたちは、故郷のご家族を心配し、祖国の映像に苦しみ、耐えがたい思いで過ごしているのです。

カテリーナさんが出演し、チェルノブイリのこと、キエフにいらっしゃるお母様のこと

をお話しする番組のお知らせです。

www.bs-tvtokyo.co.jp

 

ぜひご覧くださいね。

湘南美術アカデミー 

 

Bunkamuraザ・ミュージアム「ミロ展 日本を夢みて」4月17日までです。

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ピカソと並ぶスペインの巨匠ジュアン・ミロ。
ミロの創作活動の裏側には日本文化への深い造詣があったのです。

作品の背景に浮世絵(ちりめん絵)を貼り付けたり、扇子を描いたりと、早くから日本への関心を持っていたミロ 。
1966年に東京国立近代美術館(京都へ巡回)で開催された大規模な「ミロ展」に合わせ、73歳で初来日をはたしました。
日本の書道の影響を受け、
墨のはねのようなタッチの線で描かれた作品は、漢字を自由なイメージに変換して描く、イマドキの書道のよう。

展示されている「大壺」も「ミロ展」に出展されたもので、ミロが寄贈したものだそう。このとき瀧口修造との友好を深めます。瀧口修造に贈り、瀧口修造がとても喜んだという絵も展示されていました。

ミロと相思相愛の瀧口修造・・・
シュルレアリスムの展覧会などで度々目にする名前です。

瀧口修造1903年~1979年)は日本の詩人、画家、美術評論家慶應義塾大学在学中に西脇順三郎教授および西脇を中心としたグループの影響でシュルレアリスムに関心を持ち、シュルレアリム理論を日本に紹介したという人なのです。

1930年にアンドレ・ブルトンの『超現実主義と絵画』を翻訳刊行。
1950年代から草間の創作を高く評価しており東京の画廊で個展を開催するようすすめたのも瀧口修造だといいます。ニューヨークのアートシーンで注目されるより10年も前のこと!

その後、草間彌生は入院生活があったりしますが、

それにしても日本でブームなったのは1990年ですから、瀧口修造のセンスというか、鋭敏なアンテナに驚いてしまいます。

見ていくうちに、ミロの描く、女性や花や星の意味をだんだん感じ取ることができるようになってきました。
モダングラフィックのクラスで勉強している成果でしょうか??
ミロの思考の工程はわかりませんが、モチーフに自分の持つイメージを重ね記号化する、ということをしてみたら、楽しいのではないかという気がしました。

アトリエにあった日本の民芸品や、
瀧口修造との交流を示す資料なども含め、
ミロの世界をつくったモノたちが並びます。

国内では20年ぶりとなる、待望の大規模ミロ回顧展。
充実した展示内容です。

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マドリードの傑作とされる
「絵画(カタツムリ、女、花、星)」は56年ぶりに来日!
ミロって楽しい!

湘南美術アカデミー

横浜そごう美術館 院展  4月10日までです。

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横浜そごうで院展 横浜展が始まりました。

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好きな作品を撮影しました。
今回は、デザイン性のあるものに魅力を感じました。花鳥風月、日本画らしいものも、もちろん大好きです。

  
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前原満夫 萌す

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福王寺一彦 三日月
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手塚雄二 月乃葉
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梅原幸雄 花霞
大作です。一目で千鳥ヶ淵とわかります!

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竹内唯可 魚の棲む庭

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武部雅子 暁天

上の2点は画作りがデザイン的です。
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北田克己 風の称号

こちらは、技法はわかりませんが、同じ小花柄がスタンプのように使われているように見えます。
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松本高明 流れ
デザイン化されながら写実的にみえる流れが美しいです。
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西田俊英 夢幻に候

ここ数年、楽しみにしている西田俊英さんの大作です。いつもはひと目でわかるのですが、今回は、どこにあるのかしら?と探してしまいました。
これまでのイメージとは違う、夢の世界に引き込まれるような作品でした。誰の中にもあるような、幽玄な部分と子どもの心、そんな感情に触れる作品ような気がしました。

湘南美術アカデミー

根津美術館 鈴木其一 夏秋渓流図屏風

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根津美術館
「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」の展覧会を見てきました。

鈴木其一(1796~1858年)は
尾形光琳に私淑した、江戸琳派の開祖である酒井抱一の高弟です。

鈴木其一は江戸琳派の代表的な絵師ですが、その作品は
江戸琳派の作風にとらわれない個性的なものです。

代表作である今回展示された『夏秋渓流図屏風』は、
写実的でありながらデザイン性があり、なんとも言えない魅力がありました。

青い流れに描かれた金線やツブツブの苔が、幻想的な怪しさを醸し出している感じです。
一匹の蝉、細密に描かれた百合と簡単にかかれた笹の対比も不思議です。

酒井抱一の『青楓赤楓図屏風』
円山応挙の『保津川図屏風』
山本素軒の『花木渓流図屏風』
などの展示作品と其一作品との関連性を読み解ながらき、鑑賞していくことができるのもこの展覧会の見どころです。

そして大和絵仏画鳥獣戯画など、其一のさまざまな画風のです作品を通して多彩な其一の姿を見ることができます。

ところで『夏秋渓流図屏風』の屏風の縁は真っ赤!!この真っ赤と左隻の枯葉の赤がリンクしているよう。これがまた薄暗い会場で、不思議な空気を作っているのです。
このようなインパクトのある縁は見たことがなかった気がします。
どのような経緯でこの縁になったのでしょうか??

鈴木其一の魅力がたっぷり味わえる展覧会です。

湘南美術アカデミー

武田教室の稲庭さんの水彩画展

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水彩画の武田教室の生徒さん、
稲庭紘子さんの水彩画展が、16日まで、
横浜そごう9階のギャラリーで開催中です。

「人生80年の節目に趣味で描いてきた水彩画の展覧会」とのことです。
稲庭さんの美しい作品の数々は、
水彩画の魅力とともに、水彩画を趣味に持つことの人生の豊かさを教えてくれました。

ぜひご覧ください。

湘南美術アカデミー