湘南美術アカデミーの蝦名協子先生の個展が、銀座のギャラリー向日葵で開催中です。
会場に入ると、そこは丸ごと蝦名先生の世界!
やっぱり個展はいいなーと思いました。
クリスマスの雰囲気に変わりつつある銀座の街も素敵ですよ。
湘南美術アカデミー
湘南美術アカデミーの蝦名協子先生の個展が、銀座のギャラリー向日葵で開催中です。
会場に入ると、そこは丸ごと蝦名先生の世界!
やっぱり個展はいいなーと思いました。
クリスマスの雰囲気に変わりつつある銀座の街も素敵ですよ。
湘南美術アカデミー
新しくなった損保美術館で「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展を見てきました。
平塚美術館の川瀬巴水展と、違った企画で、こちらも魅力がある展覧会でした。
左側の作品は、Appleの共同設立者の一人であり、アメリカの起業家、実業家。工業デザイナーであるスティーブ・ジョブスも持っている一枚です。
ジョブスは10代の頃に巴水の作品に出会っていたそうです。カリフォルニア州サニーベールに住む友人ビルの家の居間に巴水の作品がかかっていたのです。
ビルの祖父のバンビさんの父親が1930年代の大恐慌の頃から
シカゴの職場に行く途中の画廊で巴水の作品に一目惚れし、買い集めたもの。
「シンプルがいい。この美的センスが好きだ。この感性が好きだ」と、スティーブはバンビさんに、3点の巴水の新版画を分けて欲しいと頼んだそうです。
「巴水こそジョブスの美の原点」と、ビルは言います。
「 あれがすべての始まりだった。10代で出会った新版画から受けたインスピレーション アップルでつくった製品に表れている シンプルさとエレガントさへの愛着が表れてている」
アップル社のマッキントッシュを専門に扱う雑誌の創刊号に、
樋口五葉の「髪梳ける女」を元にした画像が使われています。
写生が何点かありましたが、どれも素晴らしいのです。
右が巴水。左に摺師の斧銀太郎。
スティーブ・ジョブスの美の原点を、ぜひご覧ください。
ビジネスマンの方にも、ぜひご覧いただきたいです。
湘南美術アカデミー
二階ギャラリーには、ペン画が並びます。
ヨーロッパをイメージした街並みは、すべて空想上のものだそうです。
計算しつくされた街並みの存在感がリアルで、作品の前に立つと、まるで、その街にいるかのような気がしてきます。
密度の濃い、これほど大きなペン画作品は見たことがなかったので、驚きでした。
なかなか見る機会がない作品だと思いますので、ぜひご覧ください。
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小町通り沿いのアイザ鎌倉で、鍋島教室の展覧会開催中です。
鍋島先生の作品ほか、生徒さんも上手な方が多いので、たいへん見応えがあります。
生徒さんの陶芸作品も並び、雰囲気の良い展覧会場です。
購入可能な作品もありますので、ぜひお出かけくださいね。
モダングラフィックの井手先生にご紹介いただいた、センスの本。
水野学さんの『センスは知識からはじまる』(水野学/朝日新聞出版)
水野さんは、くまモンなどのアートディレクションで知られる、日本を代表するデザイナーです。
そもそもセンスって何でしょう?
センスがよいってどういうことなのでしょうか。
ファッションのセンス、スポーツのセンス、経営のセンス。センスというのは単純なものではなく、数字で測れるものではないそう。
「センスのよさとは数値化できない事象のよし悪しを判断し最適化する脳力である」
では、その能力を養うためにはどうしたらよいの?
それは「普通を知ること」
「普通こそ、センスのいい悪いを測ることができる唯一の道具なのです」
「普通を知ることはありとあらゆるものをつくり出せる可能性がたくさんあるということです」
なんてわかりやすいのでしょう!形に見えない、言葉で説明できない、と思っていた「センス」。
漠然ともやもやとした何か素敵な感じのもの、そういうものが「センス」だと思ってきたので、
定義できるものだと知ったことは衝撃でした。
センスが必要とされない仕事などひとつもない、企業の価値を最大化する方法の一つ、会社が存続するか否かも決めるのもセンスが関わっていると水野氏。
「大人になるにつれて受験科目ではない、将来役に立たないと除けられて、音楽や美術など芸術との決別が起こります。
けれどセンスはデザイナーやクリエイティブディレクターにだけ必要なものではなく、ビジネスパーソンとしてアドバンテージになることは確かです」
高度成長期以降、日本は、技術力の高さから、ものづくりの日本と言われるようになりました。
便利なもの、安いもの、高性能なものをつくれば売れる。
しかし本来の日本は技術だけの国ではありません。江戸時代までは、研ぎ澄まされた独自の美意識をもつ「センスの国」でした。茶の湯を確立した千利休が活躍した安土桃山時代はセンス・美意識が花開いた時代。
技術がピークを迎えるとセンスの時代がやってくるのです。
ピークまで進歩するとノスタルジックな思いに身を寄せ美しいものを求める傾向があると水野氏は語ります。
たとえば、1834年生まれのウィリアムモリスが提唱した「アーツ・アンド・クラフツ運動」は、
イギリスで起きた産業革命の結果、安価で粗悪な大量生産商品があふれたことで、
「工場の大量生産品を使うのではななくもう一度手仕事に戻ろう。くらしの中に美しいものを取り入れよう」
「手仕事という懐かしさをフックにしたセンス革命」でした。
センスの時代への変換だったのです。
日本では、1926年に民藝運動が起こりました。民藝とは民主的工芸の略です。代表は陶芸家の濱田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチ、染色家の芹沢けい介、宗教哲学者の柳宗悦など。
「技術とセンス、機能と装飾、未来と過去。こんなふうに対になっている時代の間をみんなが行ったり来たりしている気がする」
「市場はすでにセンスの方向に動き始めている」「センスのあるビジネスパーソンが求められている」と水野氏は述べます。
ではどうやってセンスを身につければいいの?それは普通を知ること。その唯一の方法は知識を得ること。
「センスとは知識の集結である」
たとえばセンスの良い文章を書くには言葉をたくさん知っていた方が圧倒的に有利。
「すべての仕事は価値を創造していくことで対価を得ています」
「イノベーションは知識と知識の掛け合わせ、ものをつくる人間は新しさを追い求めながら過去へのリスペクトも忘れないことが大切なのではないでしょうか。知識に基づいて予測することがセンスだと考えている」
「知識というのは紙のようなものでセンスとは絵のようなもの」と水野氏。
仕事のセンスは日々、自ら磨いていくもの。
そのためには知識を広げること。
センスとは、生まれながらに持っている、とか家庭環境や成長段階でを身につくものであると思っていました。それは大きいとは思いますが、
それだけではない。能動的に取り入れて磨いていかなくては。
事柄、言葉に限らず世の中のさまざまなことを、自分の知識とすることで、すべては自分のセンスの素として、いつかどこかで役に立つ。
市場はすでにセンスの方向に動き始めているのです、センスのあるビジネスパーソンが求められているのです。
モダングラフィックのクラスは、まさに「手仕事という懐かしさをフックにしたセンス革命」。
湘南美術アカデミーでは、時代に一番求められている授業を行っています。
ぜひ体験しにいらしてください。
湘南美術アカデミー
アートギャラリー鎌倉小町
アイザ鎌倉で開催中です。