サントリー美術館「寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」展 4月8日までです。

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寛永文化」とは江戸時代初期、寛永年間(1624~44)の文化のことだそうです。
桃山文化寛永文化元禄文化という流れになります。
学問や美術に造詣の深かった後水尾院(ごみずのおいん)が中心となり、京都で栄えた文化で、
「きれい」という言葉に象徴される瀟洒な造形を特徴としています。

寛永文化の三巨匠」の、小堀遠州(きれい寂び)・野々村仁清狩野探幽(豪壮な桃山様式とは違う、余白と淡彩の美)の作品を見ることができます。
仁清の作品を、あらためて寛永文化寛永の雅として見てみると、瀟洒できれいな造形は、まさに寛永の美意識なのだとわかりました。
メインビジュアルの、白釉円孔透鉢(野々村仁清 江戸時代17世紀  MIHO MUSEAM)は、
白い瀟洒な鉢でありながら、現代陶器のような造形的な魅力もあるモダンな作品です。

瀟洒」を調べてみると、すっきりとあか抜けているさま、さっぱりしており上品であか抜けているさま、とあります。
瀟洒な家、瀟洒な洋館、瀟洒な美人(これは使わないような気がしますが)。
私が思い浮かべるのは、銀座のウエストなのです。青山のウエストも素敵だけれど、
瀟洒な店内という言葉にぴったりなのは、銀座本店です。
店員さんも、音楽も、メニューも、ドライケーキやリーフパイも、まさに瀟洒!パッケージも瀟洒
いつでも変わらない、瀟洒な空気が流れています。
かなり個人的な感想ですが・・・。

お茶人とご一緒しましたが、とても充実していたとのこと。
お茶をなさる方は、より深く楽しめそうです。ぜひお出かけくださいね。
4月8日までの開催です。