サントリー美術館に、「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」展を見に行ってきました。
国内有数の東洋・日本美術コレクションを誇る藤田美術館の至宝を一堂に公開。
東京では初めての企画展です。
仏教美術と茶道具だけでなく、絵画、墨蹟、漆工、金工、染織など見どころがたっぷりの展示の中、
一番楽しみにしていたのは、曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)。
内側の黒い釉薬の上に大小の星のような模様が浮かび、周りに虹色のような光彩があるのですが、
見る場所によって色が変わって見えるのです。
「曜変」は「窯変(容変)」と表記されていたそうですが、陶磁器を焼く際、偶然に現れた色の変化。
茶碗の中から、宇宙空間のように奥深く広がる世界は、何かの偶然による自然現象でできたものという驚き!
南宋のある時期、中国の窯で、わずかな数だけ焼かれたもので、
作者不詳で世界に4点しかなく、すべて日本にあるということも、ミステリアスです。
クリアファイルの写真でも、見る角度によって虹色に変化があります。