8日までです。“マルク・シャガール ―版画の奇跡∞無限大の色彩”展

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“マルク・シャガール ―版画の奇跡∞無限大の色彩”
が開催されています。
 
久しぶりに、シャガールずくしの夢のような世界に浸ってみるのもいいかも・・・という気持ちで出かけ、
関連企画【アーティストと摺り師 画家たちの版画ができるまで】にも参加してみました。
 
講師は白井四子男さん(白井版画工房主宰・摺り師)。
摺り師という仕事に100パーセントの情熱を注ぐ白井さんはとても素敵な方でした。
有名な画家、建築家、イラストレーターの方々が、
白井さんでなければ、という気持ちがよくわかります。
 
画家と、画家の信頼を受ける摺り師って、どちらも作家なのですね。
一緒に、画家の目指すところを目指していくだけでなく、
版画工房の職人さんの技術によって、
偶然に生まれた美しさも結構あるんです。
シャガール作品の、もわもわしたあたりにも、
ムルロー工房の職人さんの技術によって生まれた、
美しい偶然が見られます。
 
シャガールが最も信頼したのは、
パリのムルロー工房に所属していた
シャルル・ソルリエという職人さんだったそうです。
 
版画と摺り師という視点で作品を見たことがなかったので、
講義の後お話を伺いながら展示を見るという、
素敵な企画のおかげで、
夢のような世界に浸るという楽しみ方から、
初めて一歩深めることができました。
 
シャガールは生涯にわたり、油彩画に等しい表現手段として、
積極的に版画を手がけました。
本展ではとくに「版画を見せる/魅せる」という視点から、
シャガール版画の新たな魅力をご紹介します』
というテーマのシャガール展、
8日までですので、ぜひお出かけくださいね。
 
担当の学芸員の方のセンスが伝わってくる、充実した展覧会です。