風神雷神図屏風と海北友松を見にトーハクへ

 
 
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『開山・栄西禅師 800年遠忌
特別展「栄西建仁寺」』展へ行ってきました。
栄西ならびに建仁寺にゆかりの宝物を一堂に集めた展覧会です。
 
何と言っても、俵屋宗達の最高傑作、
国宝「風神雷神図屏風」の本物が見られるのは嬉しいです。
学芸員の方が「ゆるキャラの元祖」とおっしゃっていましたが、
確かに真ん丸な目で笑っているような口元は、
ゆるキャラ的です。
 
風、雷、光、空、雲などの壮大なイメージから、
かなり大きな作品だと思っていたのですが、
それほど大きくありませんでした。
けれど三次元の世界に引き込まれる
大きな大きな絵なのです。
風神と雷神の間には、下の世界へ続く、
とてつもない空間が広がっています。
風神と雷神は、ひょうひょうと浮かびながら、
この世のどんなことにも囚われることはない、と
教えてくれているように感じました。
 
この度、最も感激したのは、
海北友松の水墨画雲龍図」など、
海北友松(かいほうゆうしょう)作品です。
おおらかさ、大胆さが本当に魅力的!
水墨画に感激したのは多分初めてだと思います。
 
茶祖と言われる栄西による、
日本で最初の茶書である『喫茶養生記』は興味深いものでした。
『茶は養生の仙薬なり・・・』で始まるもので、
鎌倉時代の代表的な医書の一つだったのだそうです。
 
さまざまなことに長けていた栄西
美しくセンスの良い文字を書き、
喫茶養生記』という今でも新しく感じるほど
のタイトルをつけた栄西の人としての魅力がよくわかる展覧会です。
 
建仁寺ゆかりの工芸や絵画、
茶道の原形とされる四頭茶会(よつがしらちゃかい)の空間の再現など、
たくさんの見どころを、ぜひ楽しんでいらしてくださいね。
オリジナルのお土産もぜひ!