第65回 東京藝術大学 卒業・修了作品展

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東京芸大の卒展を見に行ってきました。イメージ 2

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一人では使えない物たち。素敵なデザインのバッグもつながっています。
おもしろい!そしてひとつひとつのデザインがチャーミング!
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今回一番気に入ったのは、漆芸4年生の佐野さんの作品。
現実の世界が、卵型の黒い球体に映ると、未知の空間が生まれます。
螺鈿のキラキラが降ってくる、知らない世界が流動的に映っていて、どんなに見ていても飽きません。イメージ 5

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鉄の粉を使用した鶴の蒔絵。金銀粉と違い、力強さがあります。
鉄を使うのは、佐野さんのアイデアだそうです。
漆に金、銀は、見慣れていて、もちろん美しいですが、鉄は素直に漆と馴染まず、
現代から近未来というような別の次元を主張している気がします。
未来を見たり、現実に引き戻されたり、心が行ったり来たりする。そこが、この作品の楽しさだと思います。
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この作品は、置物ではなく、入れ物なのでした。
私だったら、何を入れるかしら?どこに置く?と、想像が具体的になってきます。

中には螺鈿細工が施されていて、見る場所によって、光の様子が変わります。

漆、螺鈿、蒔絵とゴージャスで大きな作品なので、重そうに見えるのですが、
佐野さんは軽々と開けていらっしゃいました。木なのかFRPなのか?伺うのを忘れてしまいました。
制作には8カ月かかったそうです。

漆作品の新しい魅力を見ることができてよかったです。
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1日では、足りず、2日間行ってきました。
また、ご紹介していきますね。