
ミッドタウンのサントリー美術館で「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」展を見てきました。

中国のガラス工芸は清王朝の時代に飛躍的な発展を遂げました。
「透明」と「不透明」を同等に扱った、重厚な作りの清朝のガラスは、
エミール・ガレにも影響を与えたそうです。
これまでガレの展覧会はずいぶん見てきましたが、清朝のガラスという視点から見たことはありませんでした。
むしろジャポニズムの影響を受けていると思っていたのですが…。

透明感のある赤の色が何とも美しいのです。

玉細工の技法を応用した彫琢と言われる見事な掘り込みは、
とても厚みがあるのに、ラインが鋭くハッキリしています。

中国つながりで、ミッドタウン2階の、SILIN火龍園へ。
写真は、広東式蒸し魚ランチです。

香水瓶のように見えますが、鼻煙壺(びえんこ)というものです。
「嗅ぎたばこ」の粉を入れるもので、
中国清朝の宮廷で大流行したものだそうです。
手のひらに乗るほどの小さいサイズですが、
花や鳥が彫られた豪華な壺で、背中に粉をすくうためのスプーンを背負っています。
とても可愛らしいのです。