Bunkamuraザ・ミュージアム「ベルギー奇想の系譜」展、24日までです。

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15〜17世紀のフランドル美術
ヒエロニムス・ボスが奇想のルーツ。
ボスは「地獄」などの闇、異形を描きました。

影響を受けたピーテル・ブリューゲル(父)により、奇怪性は親しみやすさや日常性を増しています。
一族の画家の作品にも脈々と受け継がれていきます。

そして17世紀のバロック美術最大の巨匠ルーベンスは、
リアリティと深い感情表現を追求し、恐れや怒りなどの激しい感情の表出としての「奇想」を生みだしました。
意外でしたが、ルーベンスも悪魔や怪物を描いていたのですね。肉体美のみごとなエッチングが見られました。

19世紀末から20世紀初頭のベルギー美術
ロップス、クノップフ、アンソール。アンソールしか知らなかったのですが、確か海辺の骨董商の家で育ち、髑髏や貝やさまざまなものを描いていたと思います。
アンソールは、この系譜にあったのですね。

20世紀のシュルレアリスムから現代まで
ポール・デルヴォーは始めて見ました。

ベルギー奇想の系譜とは、とてもおもしろい切り口で、勉強になりました。
可愛い変なモンスターたちの図鑑がありましたので、ご覧になってくださいね。

24日までです。